整数 $n$ について、命題「$n^3 + 2n + 1$ が偶数ならば、$n$ は奇数である」を、対偶を利用して証明する。

数論整数の性質命題対偶偶数奇数証明
2025/7/6

1. 問題の内容

整数 nn について、命題「n3+2n+1n^3 + 2n + 1 が偶数ならば、nn は奇数である」を、対偶を利用して証明する。

2. 解き方の手順

与えられた命題の対偶は「nn が偶数ならば、n3+2n+1n^3 + 2n + 1 は奇数である」となる。
この対偶を証明する。
nn が偶数であるとき、n=2kn = 2k (kk は整数) と表せる。
このとき、n3+2n+1n^3 + 2n + 1 は次のようになる。
n3+2n+1=(2k)3+2(2k)+1n^3 + 2n + 1 = (2k)^3 + 2(2k) + 1
n3+2n+1=8k3+4k+1n^3 + 2n + 1 = 8k^3 + 4k + 1
n3+2n+1=2(4k3+2k)+1n^3 + 2n + 1 = 2(4k^3 + 2k) + 1
4k3+2k4k^3 + 2k は整数なので、2(4k3+2k)2(4k^3 + 2k) は偶数である。
したがって、2(4k3+2k)+12(4k^3 + 2k) + 1 は奇数である。
よって、n3+2n+1n^3 + 2n + 1 は奇数である。
対偶が真であることが示されたので、元の命題も真である。

3. 最終的な答え

整数 nn について、命題「n3+2n+1n^3 + 2n + 1 が偶数ならば、nn は奇数である」は真である。

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