与えられた4つの2次不等式を解きます。 (1) $8x^2 - 10x - 3 > 0$ (2) $-x^2 + 2x + 4 \geq 0$ (3) $x^2 - 5x + 8 \leq 0$ (4) $x^2 - x + \frac{1}{4} > 0$

代数学二次不等式因数分解解の公式判別式
2025/7/6

1. 問題の内容

与えられた4つの2次不等式を解きます。
(1) 8x210x3>08x^2 - 10x - 3 > 0
(2) x2+2x+40-x^2 + 2x + 4 \geq 0
(3) x25x+80x^2 - 5x + 8 \leq 0
(4) x2x+14>0x^2 - x + \frac{1}{4} > 0

2. 解き方の手順

(1) 8x210x3>08x^2 - 10x - 3 > 0 を解きます。
まず、2次方程式 8x210x3=08x^2 - 10x - 3 = 0 を解きます。因数分解すると、(4x+1)(2x3)=0(4x + 1)(2x - 3) = 0 となります。
したがって、x=14x = -\frac{1}{4} または x=32x = \frac{3}{2} です。
不等式 8x210x3>08x^2 - 10x - 3 > 0 の解は、x<14x < -\frac{1}{4} または x>32x > \frac{3}{2} です。
(2) x2+2x+40-x^2 + 2x + 4 \geq 0 を解きます。
まず、両辺に-1をかけて、x22x40x^2 - 2x - 4 \leq 0 とします。
2次方程式 x22x4=0x^2 - 2x - 4 = 0 を解の公式で解きます。
x=(2)±(2)24(1)(4)2(1)=2±4+162=2±202=2±252=1±5x = \frac{-(-2) \pm \sqrt{(-2)^2 - 4(1)(-4)}}{2(1)} = \frac{2 \pm \sqrt{4 + 16}}{2} = \frac{2 \pm \sqrt{20}}{2} = \frac{2 \pm 2\sqrt{5}}{2} = 1 \pm \sqrt{5}
したがって、15x1+51 - \sqrt{5} \leq x \leq 1 + \sqrt{5} です。
(3) x25x+80x^2 - 5x + 8 \leq 0 を解きます。
まず、2次方程式 x25x+8=0x^2 - 5x + 8 = 0 を解きます。判別式 D=(5)24(1)(8)=2532=7<0D = (-5)^2 - 4(1)(8) = 25 - 32 = -7 < 0 なので、実数解を持ちません。
x25x+8x^2 - 5x + 8 は常に正の値をとるので、x25x+80x^2 - 5x + 8 \leq 0 を満たす実数 xx は存在しません。
したがって、解なしです。
(4) x2x+14>0x^2 - x + \frac{1}{4} > 0 を解きます。
x2x+14=(x12)2>0x^2 - x + \frac{1}{4} = (x - \frac{1}{2})^2 > 0
(x12)2=0(x - \frac{1}{2})^2 = 0 となるのは x=12x = \frac{1}{2} のときだけです。
(x12)2>0(x - \frac{1}{2})^2 > 0x12x \neq \frac{1}{2} を満たす全ての xx で成立します。
したがって、x<12x < \frac{1}{2} または x>12x > \frac{1}{2} です。

3. 最終的な答え

(1) x<14x < -\frac{1}{4} または x>32x > \frac{3}{2}
(2) 15x1+51 - \sqrt{5} \leq x \leq 1 + \sqrt{5}
(3) 解なし
(4) x<12x < \frac{1}{2} または x>12x > \frac{1}{2}

「代数学」の関連問題

「総選挙がある」「総選挙がない」という噂の伝播について、噂を伝えていくうちに「総選挙がある」と聞く人と「総選挙がない」と聞く人の割合がそれぞれ一定値に近づくことを示せ。噂の伝播は、前の人が「総選挙があ...

線形代数遷移行列固有値固有ベクトル極限
2025/7/7

与えられた式 $(x + \frac{1}{x})^2$ を展開せよ。

展開二項定理式変形
2025/7/7

与えられた行列 $A$ の $n$ 乗 $A^n$ を求める問題です。行列 $A$ は対角化可能で、対角化行列 $P$ と対角行列 $D$ を用いて $A^n = PDP^{-1}$ と表すことができ...

線形代数行列対角化行列のべき乗逆行列
2025/7/7

ある会社の従業員数は昨年度は男女合わせて300人だった。今年度は男子が10%減り、女子が20%増えたため、全体として4%増えた。今年度の女子従業員数を求める。

連立方程式文章問題割合
2025/7/7

問題は、与えられた式 $\frac{x^{n+1}}{x^n+1}$ を単純化することです。ただし、$n$ は自然数です。

式の簡約指数法則分数
2025/7/7

与えられた行列 $A = \begin{pmatrix} 1 & 2 & 2 \\ 2 & 1 & -1 \\ -1 & -1 & -1 \end{pmatrix}$ の余因子行列 $\tilde{A...

線形代数行列余因子行列行列式転置行列
2025/7/7

2次方程式 $x^2 + (m+2)x + m+5 = 0$ が重解を持つとき、定数 $m$ の値を求め、そのときの重解を求める。

二次方程式判別式重解因数分解
2025/7/7

2次正方行列 $A$ が相異なる固有値 $\lambda_1, \lambda_2$ を持つとする。固有値 $\lambda_k$ に対する固有ベクトルを $x_k$ とするとき、$x_1$ と $x...

線形代数固有値固有ベクトル行列証明
2025/7/7

次の2次関数のグラフと$x$軸との共有点の座標を求め、グラフが$x$軸に接するものがどれかを答える問題です。 (1) $y = x^2 - x - 6$ (2) $y = -x^2 + 3x - 1$...

二次関数二次方程式グラフ共有点判別式
2025/7/7

公比が2で、第4項が1である等比数列について、以下の問いに答えます。 (1) 初項を求めます。 (2) 初項から第8項までの和を求めます。

等比数列数列級数初項
2025/7/7