99以下の自然数Xがあり、Xを4で割ると2余り、6で割ると4余り、7で割ると5余る。Xの各位の数字の和を求める。

数論合同式剰余連立合同式整数の性質
2025/7/7

1. 問題の内容

99以下の自然数Xがあり、Xを4で割ると2余り、6で割ると4余り、7で割ると5余る。Xの各位の数字の和を求める。

2. 解き方の手順

まず、問題文の条件を数式で表現する。
* Xを4で割ると2余る: X2(mod4)X \equiv 2 \pmod{4}
* Xを6で割ると4余る: X4(mod6)X \equiv 4 \pmod{6}
* Xを7で割ると5余る: X5(mod7)X \equiv 5 \pmod{7}
最初の条件から、Xは 4k+24k + 2 (kは整数)と表せる。
この式を2番目の条件に代入する。
4k+24(mod6)4k + 2 \equiv 4 \pmod{6}
4k2(mod6)4k \equiv 2 \pmod{6}
2k1(mod3)2k \equiv 1 \pmod{3}
2k=3l+12k = 3l + 1 (lは整数)
k=3l+12k = \frac{3l + 1}{2}
lは奇数でなければならないので、l=2m+1l = 2m + 1 (mは整数)とおく。
k=3(2m+1)+12=6m+42=3m+2k = \frac{3(2m + 1) + 1}{2} = \frac{6m + 4}{2} = 3m + 2
よって、X=4(3m+2)+2=12m+8+2=12m+10X = 4(3m + 2) + 2 = 12m + 8 + 2 = 12m + 10
この式を3番目の条件に代入する。
12m+105(mod7)12m + 10 \equiv 5 \pmod{7}
12m52(mod7)12m \equiv -5 \equiv 2 \pmod{7}
5m2(mod7)5m \equiv 2 \pmod{7}
15m6(mod7)15m \equiv 6 \pmod{7}
m6(mod7)m \equiv 6 \pmod{7}
m=7n+6m = 7n + 6 (nは整数)
X=12(7n+6)+10=84n+72+10=84n+82X = 12(7n + 6) + 10 = 84n + 72 + 10 = 84n + 82
Xは99以下の自然数なので、n=0n = 0 または n=1n = 1 を考える。
n=0n = 0のとき、X=82X = 82
n=1n = 1のとき、X=84+82=166X = 84 + 82 = 166。これは99を超えているので不適。
したがって、X=82X = 82
Xの各位の数字の和は、8+2=108 + 2 = 10

3. 最終的な答え

10

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