(1) 378の正の約数の個数を求める。 (2) 360の正の約数の総和を求める。

数論約数素因数分解約数の個数約数の総和
2025/7/7

1. 問題の内容

(1) 378の正の約数の個数を求める。
(2) 360の正の約数の総和を求める。

2. 解き方の手順

(1) 378の正の約数の個数を求める。
まず、378を素因数分解する。
378=2×189=2×3×63=2×3×3×21=2×3×3×3×7=21×33×71378 = 2 \times 189 = 2 \times 3 \times 63 = 2 \times 3 \times 3 \times 21 = 2 \times 3 \times 3 \times 3 \times 7 = 2^1 \times 3^3 \times 7^1
約数の個数は、各素因数の指数に1を足したものを掛け合わせたものである。
したがって、約数の個数は (1+1)×(3+1)×(1+1)=2×4×2=16(1+1) \times (3+1) \times (1+1) = 2 \times 4 \times 2 = 16 個である。
(2) 360の正の約数の総和を求める。
まず、360を素因数分解する。
360=2×180=2×2×90=2×2×2×45=2×2×2×3×15=2×2×2×3×3×5=23×32×51360 = 2 \times 180 = 2 \times 2 \times 90 = 2 \times 2 \times 2 \times 45 = 2 \times 2 \times 2 \times 3 \times 15 = 2 \times 2 \times 2 \times 3 \times 3 \times 5 = 2^3 \times 3^2 \times 5^1
約数の総和は、各素因数について (1+p+p2+...+pn)(1 + p + p^2 + ... + p^n) を計算し、それらを掛け合わせたものである。
したがって、約数の総和は (1+2+22+23)×(1+3+32)×(1+5)=(1+2+4+8)×(1+3+9)×(1+5)=15×13×6=15×78=1170(1 + 2 + 2^2 + 2^3) \times (1 + 3 + 3^2) \times (1 + 5) = (1 + 2 + 4 + 8) \times (1 + 3 + 9) \times (1 + 5) = 15 \times 13 \times 6 = 15 \times 78 = 1170 である。

3. 最終的な答え

(1) 16個
(2) 1170

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