問題59は整数の割り算の余りを求める問題です。 問題60はユークリッドの互除法を用いて2つの整数の最大公約数を求める問題です。 問題61は1次不定方程式を満たす自然数の組を求める問題です。

数論整数の割り算余り最大公約数ユークリッドの互除法1次不定方程式互いに素
2025/7/7

1. 問題の内容

問題59は整数の割り算の余りを求める問題です。
問題60はユークリッドの互除法を用いて2つの整数の最大公約数を求める問題です。
問題61は1次不定方程式を満たす自然数の組を求める問題です。

2. 解き方の手順

問題59
(1) -75を14で割ると、商は-6で余りは9となります。なぜなら、75=14×(6)+9-75 = 14 \times (-6) + 9 だからです。
(2) aaを7で割ると5余り、bbを7で割ると4余るので、a=7m+5a = 7m + 5b=7n+4b = 7n + 4m,nm, nは整数)と表せます。したがって、ab=(7m+5)(7n+4)=49mn+28m+35n+20=7(7mn+4m+5n+2)+6ab = (7m + 5)(7n + 4) = 49mn + 28m + 35n + 20 = 7(7mn + 4m + 5n + 2) + 6 となります。よって、ababを7で割った余りは6です。
問題60
ユークリッドの互除法を用いて629と259の最大公約数を求めます。
629=259×2+111629 = 259 \times 2 + 111
259=111×2+37259 = 111 \times 2 + 37
111=37×3+0111 = 37 \times 3 + 0
よって、最大公約数は37です。
問題61
3x7y=13x - 7y = 1を満たす自然数x,yx, yの組のうち、xxが最小である組を求めます。
x=1,2x=1,2では3x13x-1が7の倍数とならない。x=3x=3のとき、3(3)1=83(3)-1 = 8も7の倍数とならない。
x=4,5x=4,5では3x13x-1が7の倍数とならない。x=5x=5のとき、3(5)1=143(5)-1 = 14は7の倍数である。このときy=2y=2
よって、x=5x=5y=2y=2が条件を満たす最小の組です。
次に、全ての自然数x,yx, yの組を求めます。
3x7y=13x - 7y = 1
3(5)7(2)=13(5) - 7(2) = 1
辺々引くと、3(x5)7(y2)=03(x - 5) - 7(y - 2) = 0
3(x5)=7(y2)3(x - 5) = 7(y - 2)
3と7は互いに素なので、x5=7kx - 5 = 7k, y2=3ky - 2 = 3k (kkは整数)と表せます。
x=7k+5x = 7k + 5, y=3k+2y = 3k + 2
x,yx, yは自然数なので、k0k \ge 0を満たす整数です。

3. 最終的な答え

問題59 (1): ア = 9
問題59 (2): イ = 6
問題60: アイ = 37
問題61: ア = 5, イ = 2, ウ = 7, エ = 3
(x,y)=(7k+5,3k+2)(x, y) = (7k + 5, 3k + 2) (kkは0以上の整数)

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