(1) 余因子行列 A~ の各成分 a~ij は、A の (i,j) 余因子 Aij を用いて a~ij=Aji で定義される。ここで、Aij は A から第 i 行と第 j 列を取り除いた行列の行列式に (−1)i+j を掛けたものである。 問題文より2行目は求めてあるとのことなので、1行目と3行目を求める。
A11=−43−1−3=(−4)(−3)−(−1)(3)=12+3=15 A12=−−42−1−3=−((−4)(−3)−(−1)(2))=−(12+2)=−14 A13=−42−43=(−4)(3)−(−4)(2)=−12+8=−4 A31=3−41−1=(3)(−1)−(1)(−4)=−3+4=1 A32=−2−41−1=−(2(−1)−1(−4))=−(−2+4)=−2 A33=2−43−4=(2)(−4)−(3)(−4)=−8+12=4 問題文には2行目は求めてあると書いてあるので省略して、余因子行列 A~ は、 A~=15−14−4???1−24 となる。問題文の指示に従い、2行目の計算を省略する。
(2) 逆行列 A−1 が存在するための必要十分条件は、det(A)=0 である。det(A) を計算する。 det(A)=2−43−1−3−3−42−1−3+1−42−43=2(15)−3(14)+1(−4)=30−42−4=−16 det(A)=−16=0 なので、A−1 は存在する。 逆行列 A−1 は、A−1=det(A)1A~ で与えられる。 問題文の指示より2行目は既にわかっているという想定で計算を進める。
まずは、問題文中に書かれているAの余因子行列の2行目を計算する。
A21=−331−3=−(3×(−3)−1×3)=−(−9−3)=12 A22=221−3=2×(−3)−1×2=−6−2=−8 A23=−2233=−(2×3−3×2)=−(6−6)=0 したがって余因子行列は
A~=15−14−412−801−24 A−1=−16115−14−412−801−24=−15/167/81/4−3/41/20−1/161/8−1/4