3次方程式 $x^3 - 3x^2 - 9x + a = 0$ が異なる2つの実数解を持つような $a$ の値を求める問題です。

代数学3次方程式実数解微分極値
2025/7/7

1. 問題の内容

3次方程式 x33x29x+a=0x^3 - 3x^2 - 9x + a = 0 が異なる2つの実数解を持つような aa の値を求める問題です。

2. 解き方の手順

与えられた3次方程式を f(x)=x33x29x+af(x) = x^3 - 3x^2 - 9x + a とおきます。
f(x)=0f(x) = 0 が異なる2つの実数解を持つためには、f(x)f(x) が極値を持ち、極大値または極小値のいずれかが0となる必要があります。
まず、f(x)f(x) の導関数を求めます。
f(x)=3x26x9f'(x) = 3x^2 - 6x - 9
f(x)=0f'(x) = 0 となる xx を求めます。
3x26x9=03x^2 - 6x - 9 = 0
x22x3=0x^2 - 2x - 3 = 0
(x3)(x+1)=0(x - 3)(x + 1) = 0
x=3,1x = 3, -1
x=3x = 3x=1x = -1f(x)f(x) の極値を与える xx の値です。
次に、f(x)f(x) の極値を計算します。
f(3)=333(32)9(3)+a=272727+a=a27f(3) = 3^3 - 3(3^2) - 9(3) + a = 27 - 27 - 27 + a = a - 27
f(1)=(1)33(1)29(1)+a=13+9+a=a+5f(-1) = (-1)^3 - 3(-1)^2 - 9(-1) + a = -1 - 3 + 9 + a = a + 5
f(x)=0f(x) = 0 が異なる2つの実数解を持つためには、極大値または極小値のいずれかが0となる必要があります。
つまり、f(3)=0f(3) = 0 または f(1)=0f(-1) = 0 のいずれかが成り立ちます。
(i) f(3)=a27=0f(3) = a - 27 = 0 の場合、a=27a = 27 となります。
このとき、f(1)=27+5=320f(-1) = 27 + 5 = 32 \neq 0 であるため、異なる2つの実数解を持ちます。
(ii) f(1)=a+5=0f(-1) = a + 5 = 0 の場合、a=5a = -5 となります。
このとき、f(3)=527=320f(3) = -5 - 27 = -32 \neq 0 であるため、異なる2つの実数解を持ちます。
したがって、a=27a = 27 または a=5a = -5 が求める aa の値です。

3. 最終的な答え

a=27,5a = 27, -5

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