四面体ABCDにおいて、$\vec{AB} = \vec{b}$, $\vec{AC} = \vec{c}$, $\vec{AD} = \vec{d}$とする。辺BCの中点をM、辺CDを3:1に内分する点をN、三角形ABCの重心をGとするとき、次のベクトルを$\vec{b}, \vec{c}, \vec{d}$で表せ。 (1) $\vec{MN}$ (2) $\vec{GN}$

幾何学ベクトル空間ベクトル四面体内分点重心
2025/7/7

1. 問題の内容

四面体ABCDにおいて、AB=b\vec{AB} = \vec{b}, AC=c\vec{AC} = \vec{c}, AD=d\vec{AD} = \vec{d}とする。辺BCの中点をM、辺CDを3:1に内分する点をN、三角形ABCの重心をGとするとき、次のベクトルをb,c,d\vec{b}, \vec{c}, \vec{d}で表せ。
(1) MN\vec{MN}
(2) GN\vec{GN}

2. 解き方の手順

(1) MN\vec{MN}について
まず、AM\vec{AM}AN\vec{AN}b,c,d\vec{b}, \vec{c}, \vec{d}で表す。
Mは辺BCの中点なので、AM=12(AB+AC)=12b+12c\vec{AM} = \frac{1}{2}(\vec{AB} + \vec{AC}) = \frac{1}{2}\vec{b} + \frac{1}{2}\vec{c}
Nは辺CDを3:1に内分する点なので、AN=1AC+3AD3+1=14c+34d\vec{AN} = \frac{1 \cdot \vec{AC} + 3 \cdot \vec{AD}}{3+1} = \frac{1}{4}\vec{c} + \frac{3}{4}\vec{d}
したがって、
MN=ANAM=(14c+34d)(12b+12c)=12b14c+34d\vec{MN} = \vec{AN} - \vec{AM} = (\frac{1}{4}\vec{c} + \frac{3}{4}\vec{d}) - (\frac{1}{2}\vec{b} + \frac{1}{2}\vec{c}) = -\frac{1}{2}\vec{b} - \frac{1}{4}\vec{c} + \frac{3}{4}\vec{d}
(2) GN\vec{GN}について
まず、AG\vec{AG}b,c\vec{b}, \vec{c}で表す。Gは三角形ABCの重心なので、AG=AB+AC3=b+c3\vec{AG} = \frac{\vec{AB} + \vec{AC}}{3} = \frac{\vec{b} + \vec{c}}{3}
したがって、
GN=ANAG=(14c+34d)(13b+13c)=13b112c+34d\vec{GN} = \vec{AN} - \vec{AG} = (\frac{1}{4}\vec{c} + \frac{3}{4}\vec{d}) - (\frac{1}{3}\vec{b} + \frac{1}{3}\vec{c}) = -\frac{1}{3}\vec{b} - \frac{1}{12}\vec{c} + \frac{3}{4}\vec{d}

3. 最終的な答え

(1) MN=12b14c+34d\vec{MN} = -\frac{1}{2}\vec{b} - \frac{1}{4}\vec{c} + \frac{3}{4}\vec{d}
(2) GN=13b112c+34d\vec{GN} = -\frac{1}{3}\vec{b} - \frac{1}{12}\vec{c} + \frac{3}{4}\vec{d}

「幾何学」の関連問題

4点A(-3, 2), B(2, -2), C(4, 3)と点Dを頂点とする平行四辺形があるとき、点Dの座標としてありうるものを全て求める。

座標平面平行四辺形ベクトル中点
2025/7/11

座標平面上の4点 $A(0,0)$, $B(0,1)$, $C(1,1)$, $D(1,0)$ が与えられています。 実数 $0<t<1$ に対して、線分 $AB$, $BC$, $CD$ を $t:...

座標平面内分点面積曲線の長さ積分
2025/7/11

三角形ABCにおいて、$AB=3, BC=6, CA=5$である。 (1) $\cos{\angle B}$と三角形ABCの面積を求める。 (2) 辺BCの中点をMとし、直線AMと三角形ABCの外接円...

三角形余弦定理ヘロンの公式外接円方べきの定理相似面積
2025/7/11

三角形ABCの重心をGとし、直線AGと辺BCの交点をDとする。このとき、三角形BDGの面積と三角形ABCの面積の比を求める問題です。ただし、問題文には$\frac{\triangle BDGの面積}{...

三角形重心面積比中線相似
2025/7/11

二つの問題があります。 (1) 直線 $l$ は円 $O$ と円 $O'$ の共通接線であるとき、$x$ の値を求めよ。円 $O$ の半径は6, 円 $O'$ の半径は2である。 (2) 直線 $AB...

接線三平方の定理方べきの定理
2025/7/11

円に内接する四角形ABCDがあり、点Aにおける円の接線をlとする。$\angle DAB = 42^\circ$ 、$\angle DBA = 25^\circ$であるとき、$\angle BCD$の...

四角形接弦定理円周角の定理
2025/7/11

四角形ABCDは円に内接しており、点Aにおける円の接線を$l$とする。$\angle DAB = 42^\circ$、$\angle ABD = 25^\circ$ のとき、$\angle BCD$ ...

四角形接弦定理円周角の定理
2025/7/11

三角形ABCにおいて、$BC=4$, $CA=5$, $\cos{C} = \frac{\sqrt{3}}{2}$であるとき、三角形ABCの面積を求める。

三角形面積三角比余弦定理
2025/7/11

円に内接する四角形ABCDがあり、点Aにおける円の接線をlとします。$\angle DAB = 42^\circ$、$\angle DBA = 25^\circ$であるとき、$\angle BCD$の...

四角形接弦定理円周角の定理角度
2025/7/11

三角形ABCにおいて、辺BCを3:4に内分する点をP、辺CAを2:3に内分する点をQとする。線分APとBQの交点をRとする。このとき、AR:RPとBR:RQの比を求める。

ベクトル内分三角形
2025/7/11