与えられた積分を微分する問題を、微積分学の基本定理を用いて解きます。具体的には、以下の2つの問題を解きます。 (1) $\frac{d}{dx} \int_{1}^{x} \sin t \, dt$ (2) $\frac{d}{dx} \int_{x}^{0} e^{2t+3} \, dt$

解析学積分微分微積分学の基本定理
2025/7/7

1. 問題の内容

与えられた積分を微分する問題を、微積分学の基本定理を用いて解きます。具体的には、以下の2つの問題を解きます。
(1) ddx1xsintdt\frac{d}{dx} \int_{1}^{x} \sin t \, dt
(2) ddxx0e2t+3dt\frac{d}{dx} \int_{x}^{0} e^{2t+3} \, dt

2. 解き方の手順

(1) 微積分学の基本定理によれば、ddxaxf(t)dt=f(x)\frac{d}{dx} \int_{a}^{x} f(t) \, dt = f(x) が成り立ちます。
この定理を(1)の問題に適用すると、
ddx1xsintdt=sinx\frac{d}{dx} \int_{1}^{x} \sin t \, dt = \sin x
となります。
(2) (2)の問題では、積分の下端が変数 xx で、上端が定数 00 です。そこで、積分の順序を入れ替えることで、微積分学の基本定理を適用できるようにします。積分の順序を入れ替えると、積分の符号が反転します。つまり、
x0e2t+3dt=0xe2t+3dt\int_{x}^{0} e^{2t+3} \, dt = - \int_{0}^{x} e^{2t+3} \, dt
したがって、
ddxx0e2t+3dt=ddx(0xe2t+3dt)=ddx0xe2t+3dt\frac{d}{dx} \int_{x}^{0} e^{2t+3} \, dt = \frac{d}{dx} \left( - \int_{0}^{x} e^{2t+3} \, dt \right) = - \frac{d}{dx} \int_{0}^{x} e^{2t+3} \, dt
微積分学の基本定理を適用すると、
ddx0xe2t+3dt=e2x+3- \frac{d}{dx} \int_{0}^{x} e^{2t+3} \, dt = - e^{2x+3}
となります。

3. 最終的な答え

(1) sinx\sin x
(2) e2x+3-e^{2x+3}

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