問題は、$\frac{1}{1-x}$ が、ある多項式と $\frac{x^n}{1-x}$ の和で表せることを示しています。具体的には、$x \neq 1$ のとき、 $$ \frac{1}{1-x} = 1 + x + x^2 + \cdots + x^{n-1} + \frac{x^n}{1-x} $$ が成り立つことを確認する問題です。

代数学等比数列式の変形代数
2025/7/7

1. 問題の内容

問題は、11x\frac{1}{1-x} が、ある多項式と xn1x\frac{x^n}{1-x} の和で表せることを示しています。具体的には、x1x \neq 1 のとき、
11x=1+x+x2++xn1+xn1x \frac{1}{1-x} = 1 + x + x^2 + \cdots + x^{n-1} + \frac{x^n}{1-x}
が成り立つことを確認する問題です。

2. 解き方の手順

右辺を通分して計算し、左辺と等しくなることを確認します。
まず、右辺の多項式の部分を 1xn1x\frac{1-x^n}{1-x} で書き換えます。これは等比数列の和の公式から導かれます。
等比数列の和の公式は、初項 aa、公比 rr の等比数列の最初の nn 項の和 SnS_n が、
Sn=a(1rn)1rS_n = \frac{a(1-r^n)}{1-r}
で与えられるというものです。今回のケースでは、a=1a=1r=xr=x であるため、
1+x+x2++xn1=1xn1x1 + x + x^2 + \cdots + x^{n-1} = \frac{1-x^n}{1-x}
となります。
したがって、与えられた式の右辺は
1xn1x+xn1x \frac{1-x^n}{1-x} + \frac{x^n}{1-x}
となります。
これを通分すると、
1xn+xn1x=11x \frac{1-x^n + x^n}{1-x} = \frac{1}{1-x}
となり、これは左辺と一致します。

3. 最終的な答え

与えられた等式
11x=1+x+x2++xn1+xn1x \frac{1}{1-x} = 1 + x + x^2 + \cdots + x^{n-1} + \frac{x^n}{1-x}
は、x1x \neq 1 のとき成り立ちます。

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