4次方程式 $3x^4 + 4x^3 - k = 0$ が異なる2つの実数解を持つような、$k$ の値の範囲を求める問題です。

代数学4次方程式実数解微分増減グラフ
2025/7/7

1. 問題の内容

4次方程式 3x4+4x3k=03x^4 + 4x^3 - k = 0 が異なる2つの実数解を持つような、kk の値の範囲を求める問題です。

2. 解き方の手順

まず、f(x)=3x4+4x3f(x) = 3x^4 + 4x^3 とおくと、与えられた方程式は f(x)=kf(x) = k と書き換えられます。
f(x)f(x) のグラフと直線 y=ky=k の交点の個数が2個となるような、kk の範囲を求めればよいことになります。
f(x)f(x) の増減を調べるために、微分を行います。
f(x)=12x3+12x2=12x2(x+1)f'(x) = 12x^3 + 12x^2 = 12x^2(x+1)
f(x)=0f'(x) = 0 となるのは、x=1x = -1 または x=0x = 0 のときです。
増減表を書くと、以下のようになります。
| x | ... | -1 | ... | 0 | ... |
| :---- | :---- | :---- | :---- | :---- | :---- |
| f'(x) | - | 0 | + | 0 | + |
| f(x) | ↓ | -1 | ↑ | 0 | ↑ |
f(1)=3(1)4+4(1)3=34=1f(-1) = 3(-1)^4 + 4(-1)^3 = 3 - 4 = -1
f(0)=3(0)4+4(0)3=0f(0) = 3(0)^4 + 4(0)^3 = 0
グラフを描くと、x=1x=-1 で極小値 1-1 をとり、x=0x=0f(x)=0f(x)=0 となることがわかります。
y=ky=ky=f(x)y=f(x) のグラフが2点で交わるためには、次のいずれかの場合である必要があります。
* k=1k = -1 (このとき、x=-1が重解となり、x=0が一つの解となり、異なる実数解が2つ)
* k=0k = 0 (このとき、x=0が重解となり、x=-4/3が一つの解となり、異なる実数解が2つ)
* 1<k<0-1 < k < 0 (異なる実数解が4つになってしまうため不適)
したがって、k=1k = -1 または k=0k = 0となります。

3. 最終的な答え

k=1,0k = -1, 0

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