まず、与えられた方程式を展開します。
f(x)+xf′(x)=x(x−2)(x−3)=x(x2−5x+6)=x3−5x2+6x f(x) を n 次の多項式と仮定します。 f(x)=cnxn+cn−1xn−1+⋯+c1x+c0 (ここで cn=0) すると、f′(x)=ncnxn−1+(n−1)cn−1xn−2+⋯+c1 となります。 xf′(x)=ncnxn+(n−1)cn−1xn−1+⋯+c1x f(x)+xf′(x)=(n+1)cnxn+ncn−1xn−1+⋯+2c1x+c0 この式が x3−5x2+6x と等しくなるためには、n=3 である必要があります。 したがって、f(x) は3次関数ではありません。 4c3x3+3c2x2+2c1x+c0=x3−5x2+6x 各項の係数を比較すると、
4c3=1⟹c3=41 3c2=−5⟹c2=−35 2c1=6⟹c1=3 したがって、f(x)=41x3−35x2+3x となります。 ここで、問題文の「f(x)における2次、1次の項の係数をそれぞれa, bとすると」とあるので、f(x)は3次式ではなく、2次以下の多項式であると考える。
f(x)=ax2+bx+c と仮定すると、f′(x)=2ax+b f(x)+xf′(x)=ax2+bx+c+x(2ax+b)=ax2+bx+c+2ax2+bx=3ax2+2bx+c 3ax2+2bx+c=x3−5x2+6x は成立しないため、f(x)は3次以下の多項式である。 ここでf(x)+xf′(x)=x(x−2)(x−3) であることから、右辺のxの次数は3次なので、f(x)は2次関数であると考える。 そこで,f(x)=ax2+bx+cとすると、f′(x)=2ax+bとなる。 これらを、f(x)+xf′(x)=x(x−2)(x−3)=x3−5x2+6xに代入すると、 ax2+bx+c+x(2ax+b)=x3−5x2+6x 3ax2+2bx+c=x3−5x2+6x しかし、これは恒等式ではないので、これはありえない。
与えられた式を展開すると x3−5x2+6x となる。 このとき、f(x) が2次式だと仮定すると、f(x)=ax2+bx+c とおくことができ、f′(x)=2ax+b となる。 すると、f(x)+xf′(x)=ax2+bx+c+2ax2+bx=3ax2+2bx+c=x3−5x2+6x となる。 この式が成立するためには、x3の項が存在してはならないので、f(x) は少なくとも3次式である。 f(x) を3次式とおくと、f(x)=cx3+ax2+bx+d となる。 f′(x)=3cx2+2ax+b f(x)+xf′(x)=cx3+ax2+bx+d+3cx3+2ax2+bx=4cx3+3ax2+2bx+d=x3−5x2+6x 係数比較して、4c=1,3a=−5,2b=6,d=0 よって、c=1/4,a=−5/3,b=3,d=0 したがって、f(x)=41x3−35x2+3x となる。 このとき、2次の項の係数 a=−35、1次の項の係数 b=3