まず、与えられた4次方程式を変形します。
3x4+4x3=k ここで、f(x)=3x4+4x3 とおくと、この関数のグラフと y=k のグラフが異なる2つの交点を持つような k の範囲を求めればよいことになります。 f(x) の増減を調べるために、微分を計算します。 f′(x)=12x3+12x2=12x2(x+1) f′(x)=0 となるのは x=0,−1 のときです。 増減表を書くと、
| x | ... | -1 | ... | 0 | ... |
| ---- | ----- | --- | --- | --- | --- |
| f'(x) | - | 0 | + | 0 | + |
| f(x) | 減少 | 極小 | 増加 | | 増加 |
x=−1 のとき、f(−1)=3(−1)4+4(−1)3=3−4=−1 x=0 のとき、f(0)=3(0)4+4(0)3=0 グラフを描くと、x=−1 で極小値 −1 をとり、x=0で停留点を持つことがわかります。したがって、y=k の直線と y=f(x) のグラフが異なる2つの共有点を持つのは、k=0またはk>−1 のときです。 k=0のとき、3x4+4x3=0より、x3(3x+4)=0となり、x=0とx=−34となり、異なる2つの実数解を持ちます。 k>−1のとき、3x4+4x3−k=0は異なる2つの実数解を持つとは限りません。例えば、k=1とすると、3x4+4x3−1=0となりますが、異なる2つの実数解を持つとは限りません。 したがって、3x4+4x3=kが異なる2つの実数解をもつのは、k=0またはk>−1のときです。 しかし、選択肢に k=0となるようなものが無いため、f(x)=k のグラフを描くと,k=−1のとき、解はx=−1です。 もしも、k>−1ならば、グラフは2つの異なる交点を持つ可能性があるため、k>−1が答えとなります。