関数 $f(x) = \frac{3x+2}{x+a}$ について、合成関数 $(f \circ f)(x) = f(x)$ が成り立つような定数 $a$ の値を求める問題です。

代数学合成関数分数関数方程式
2025/7/8

1. 問題の内容

関数 f(x)=3x+2x+af(x) = \frac{3x+2}{x+a} について、合成関数 (ff)(x)=f(x)(f \circ f)(x) = f(x) が成り立つような定数 aa の値を求める問題です。

2. 解き方の手順

まず、f(f(x))f(f(x)) を計算します。
f(f(x))=f(3x+2x+a)=3(3x+2x+a)+23x+2x+a+af(f(x)) = f\left(\frac{3x+2}{x+a}\right) = \frac{3\left(\frac{3x+2}{x+a}\right)+2}{\frac{3x+2}{x+a}+a}
次に、分母と分子に (x+a)(x+a) を掛けて式を整理します。
f(f(x))=3(3x+2)+2(x+a)3x+2+a(x+a)=9x+6+2x+2a3x+2+ax+a2=11x+6+2a(3+a)x+2+a2f(f(x)) = \frac{3(3x+2)+2(x+a)}{3x+2+a(x+a)} = \frac{9x+6+2x+2a}{3x+2+ax+a^2} = \frac{11x+6+2a}{(3+a)x+2+a^2}
条件 (ff)(x)=f(x)(f \circ f)(x) = f(x) より、
11x+6+2a(3+a)x+2+a2=3x+2x+a\frac{11x+6+2a}{(3+a)x+2+a^2} = \frac{3x+2}{x+a}
この等式がすべての xx について成り立つためには、それぞれの係数の比が等しくなければなりません。つまり、
113=6+2a2=3+a1=2+a2a\frac{11}{3} = \frac{6+2a}{2} = \frac{3+a}{1} = \frac{2+a^2}{a}
が成り立ちます。
より簡単な等式 113=3+a1\frac{11}{3} = \frac{3+a}{1} を解きます。
11=3(3+a)11 = 3(3+a)
11=9+3a11 = 9 + 3a
2=3a2 = 3a
a=23a = \frac{2}{3}
次に、求まった a=23a = \frac{2}{3} を使って、他の等式も成り立つか確認します。
6+2a2=6+2(23)2=6+432=2232=113\frac{6+2a}{2} = \frac{6+2(\frac{2}{3})}{2} = \frac{6+\frac{4}{3}}{2} = \frac{\frac{22}{3}}{2} = \frac{11}{3}
2+a2a=2+(23)223=2+4923=22923=22932=113\frac{2+a^2}{a} = \frac{2+(\frac{2}{3})^2}{\frac{2}{3}} = \frac{2+\frac{4}{9}}{\frac{2}{3}} = \frac{\frac{22}{9}}{\frac{2}{3}} = \frac{22}{9} \cdot \frac{3}{2} = \frac{11}{3}
したがって、a=23a = \frac{2}{3} が条件を満たすことがわかります。

3. 最終的な答え

a=23a = \frac{2}{3}

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