袋の中に白玉3個、赤玉5個、青玉4個が入っている。この袋から4個の玉を同時に取り出すとき、次の確率を求めよ。 (1) 3個以上赤玉が出る確率 (2) 取り出した玉がどの色の玉も含む確率 (3) 取り出した玉の色が2色である確率

確率論・統計学確率組み合わせ
2025/7/7

1. 問題の内容

袋の中に白玉3個、赤玉5個、青玉4個が入っている。この袋から4個の玉を同時に取り出すとき、次の確率を求めよ。
(1) 3個以上赤玉が出る確率
(2) 取り出した玉がどの色の玉も含む確率
(3) 取り出した玉の色が2色である確率

2. 解き方の手順

(1) 3個以上赤玉が出る確率
全事象は、12個から4個を選ぶ組み合わせなので、12C4=12×11×10×94×3×2×1=495_{12}C_4 = \frac{12 \times 11 \times 10 \times 9}{4 \times 3 \times 2 \times 1} = 495通り。
3個以上赤玉が出るのは、
(i) 赤玉3個、残り1個
(ii) 赤玉4個
(i) 赤玉3個、残り1個の場合:
赤玉3個の選び方は5C3=5×42×1=10_{5}C_3 = \frac{5 \times 4}{2 \times 1} = 10通り。
残り1個は赤玉以外から選ぶので、7個から1個選ぶ7C1=7_{7}C_1 = 7通り。
よって、 10×7=7010 \times 7 = 70通り。
(ii) 赤玉4個の場合:
赤玉4個の選び方は5C4=5_{5}C_4 = 5通り。
したがって、3個以上赤玉が出る場合は70+5=7570 + 5 = 75通り。
求める確率は75495=15×515×33=533\frac{75}{495} = \frac{15 \times 5}{15 \times 33} = \frac{5}{33}
(2) 取り出した玉がどの色の玉も含む確率
どの色の玉も含むためには、白、赤、青が少なくとも1個ずつ必要。残りの1個はどれでも良い。
色の内訳は(1,1,1,1)となる。
白玉1個、赤玉1個、青玉1個、残り1個を選ぶ。
白玉1個の選び方は3C1=3_{3}C_1 = 3通り。
赤玉1個の選び方は5C1=5_{5}C_1 = 5通り。
青玉1個の選び方は4C1=4_{4}C_1 = 4通り。
残り1個は、残りの9個から選ぶので9C1=9_{9}C_1 = 9通り。
よって、3×5×4×9=5403 \times 5 \times 4 \times 9 = 540通り。
しかし、残り1個を選ぶ際に、既に選んだ色を選んでしまう可能性がある。
この場合はどの色の玉も含むという条件に違反する。
正しい計算方法:
白玉1個、赤玉1個、青玉1個を選んだ後、残り1個の選び方は、すでに選んだ3個以外から選ぶ必要がある。
つまり、色の内訳は(1,1,1,1)となる。
白玉1個、赤玉1個、青玉1個の選び方は 3×5×4=603 \times 5 \times 4 = 60通り。
残り1個はどの玉でも良いので、残りの9個から選ぶ。
ここで注意しなければならないのは、3色全てを含む確率を求めたいので、
最後に選ぶ1個は、すでに選んだ色と同じ色でも良い。
しかし、一度3色を選んだ後は、残りの玉はどれでも良い。
4個すべて取り出す組み合わせは12C4=495_{12}C_4 = 495通り。
3色全てを含むのは、白、赤、青が少なくとも1個ずつ必要。
12個から4個を取り出す組み合わせの場合、全ての色を含む組み合わせは存在しない。
4個取り出すとき、少なくとも1色は選ばれない。
白、赤、青の組み合わせの数を数える。
取り出した玉がどの色の玉も含むということは、1個ずつ白、赤、青を取り、残りの1個はどれでも良い。
残り1個の選び方は、
(i) 白玉の場合は2個
(ii) 赤玉の場合は4個
(iii) 青玉の場合は3個
3×5×4=603 \times 5 \times 4 = 60通り。
残り1個は既に選んだ以外の玉から選ぶ必要があるため、
3×5×4×(31+51+41)=60×9=5403 \times 5 \times 4 \times (3 - 1 + 5 - 1 + 4 - 1) = 60 \times 9 = 540とはならない。
例えば、白、赤、青を各1個選んだ場合、残りの選択肢は白2個、赤4個、青3個の合計9個。
従って、残り1個は9通り。
3×5×4×(3+5+43)=60×9=5403 \times 5 \times 4 \times (3 + 5 + 4 - 3) = 60 \times 9 = 540
どの色も含む確率は0
(3) 取り出した玉の色が2色である確率
全事象は495通り。
2色の場合を考える。
(i) 白と赤
(ii) 白と青
(iii) 赤と青
(i) 白と赤の場合
白と赤の組み合わせを考える。
白玉3個と赤玉5個の合計8個から4個選ぶ。
8C4=8×7×6×54×3×2×1=70_{8}C_4 = \frac{8 \times 7 \times 6 \times 5}{4 \times 3 \times 2 \times 1} = 70
ここから、白のみ、赤のみの場合を除く。
白のみは1通り、赤のみは5C4=5_{5}C_4 = 5通り。
よって7015=6470 - 1 - 5 = 64通り。
(ii) 白と青の場合
白玉3個と青玉4個の合計7個から4個選ぶ。
7C4=7×6×53×2×1=35_{7}C_4 = \frac{7 \times 6 \times 5}{3 \times 2 \times 1} = 35
白のみは1通り、青のみは1通り。
よって3511=3335 - 1 - 1 = 33通り。
(iii) 赤と青の場合
赤玉5個と青玉4個の合計9個から4個選ぶ。
9C4=9×8×7×64×3×2×1=126_{9}C_4 = \frac{9 \times 8 \times 7 \times 6}{4 \times 3 \times 2 \times 1} = 126
赤のみは5C4=5_{5}C_4 = 5通り、青のみは1通り。
よって12651=120126 - 5 - 1 = 120通り。
合計は64+33+120=21764 + 33 + 120 = 217通り。
求める確率は217495\frac{217}{495}

3. 最終的な答え

(1) 533\frac{5}{33}
(2) 0
(3) 217495\frac{217}{495}

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