問題は、円 $C: x^2 + y^2 = 4$ と放物線 $P: y = x^2 + b$ が接するときの $b$ の値を求める問題です。花子さんの方法では、$y$ を消去して得られる $x$ の4次方程式の解が重解となる条件を考えます。そして、CとPが1点で接する場合、2点で接する場合について、$b$の値を求め、そのときのCとPの接し方を図から選びます。

幾何学放物線接する連立方程式代入重解
2025/7/7

1. 問題の内容

問題は、円 C:x2+y2=4C: x^2 + y^2 = 4 と放物線 P:y=x2+bP: y = x^2 + b が接するときの bb の値を求める問題です。花子さんの方法では、yy を消去して得られる xx の4次方程式の解が重解となる条件を考えます。そして、CとPが1点で接する場合、2点で接する場合について、bbの値を求め、そのときのCとPの接し方を図から選びます。

2. 解き方の手順

(i) 花子さんの求め方について
y=x2+by = x^2 + bx2+y2=4x^2 + y^2 = 4 に代入すると、
x2+(x2+b)2=4x^2 + (x^2 + b)^2 = 4
x2+x4+2bx2+b2=4x^2 + x^4 + 2bx^2 + b^2 = 4
x4+(2b+1)x2+b24=0x^4 + (2b+1)x^2 + b^2 - 4 = 0 ... (2)
まず、CとPが1点だけで接するとき、Pの軸上にCの中心があるので、②はx=0x = 0を重解にもつ。
よって、b24=0b^2 - 4 = 0 より、b=±2b = \pm 2
b=2b = 2のとき、②はx4+5x2=0x^4 + 5x^2 = 0 となり、x2(x2+5)=0x^2(x^2 + 5) = 0x=0x = 0は重解となる。このとき、y=x2+2=2y = x^2 + 2 = 2
b=2b = -2のとき、②はx43x2=0x^4 - 3x^2 = 0 となり、x2(x23)=0x^2(x^2 - 3) = 0x=0x = 0は重解となる。このとき、y=x22=2y = x^2 - 2 = -2
b=2b = 2 のとき、CとPは図①のように接する。
b=2b = -2 のとき、CとPは図⑤のように接する。
次に、CとPが異なる2点で接するとき、②の重解の一つを x=c(c0)x = c (c \neq 0) とすると、もう一つの重解は c-c である。
②は(xc)2(x+c)2=(x2c2)2=x42c2x2+c4=0(x-c)^2 (x+c)^2 = (x^2-c^2)^2 = x^4 - 2c^2 x^2 + c^4 = 0 と変形できる。
x4+(2b+1)x2+b24=x42c2x2+c4x^4 + (2b+1)x^2 + b^2 - 4 = x^4 - 2c^2 x^2 + c^4 より、2b+1=2c22b+1 = -2c^2b24=c4b^2 - 4 = c^4
b=2c212b = \frac{-2c^2 - 1}{2}b24=c4b^2 - 4 = c^4 に代入すると、(2c212)24=c4\left(\frac{-2c^2 - 1}{2}\right)^2 - 4 = c^4
4c4+4c2+144=c4\frac{4c^4 + 4c^2 + 1}{4} - 4 = c^4
4c4+4c2+116=4c44c^4 + 4c^2 + 1 - 16 = 4c^4
4c2=154c^2 = 15
c2=154c^2 = \frac{15}{4}
b=215412=15212=1722=174b = \frac{-2 \cdot \frac{15}{4} - 1}{2} = \frac{-\frac{15}{2} - 1}{2} = \frac{-\frac{17}{2}}{2} = -\frac{17}{4}
b=174b = -\frac{17}{4}。このとき、CとPは図④のように接している。
②が異なる三つ以上の重解を持つことはないので、CとPが異なる3点以上で接することはない。
よって、CとPが接するときのbの値は22, 2-2, 174-\frac{17}{4}

3. 最終的な答え

ウ: 0
エ: 2
オカ: -2
キ: ①
ク: ⑤
ケコサ: -17
シ: 4

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