2つの円、$(x-3)^2 + (y-4)^2 = 9$ と $x^2 + y^2 = r^2$ が共有点を持たないような定数 $r$ の値の範囲を求める。ただし、$r > 0$とする。

幾何学共有点距離半径条件
2025/7/10

1. 問題の内容

2つの円、(x3)2+(y4)2=9(x-3)^2 + (y-4)^2 = 9x2+y2=r2x^2 + y^2 = r^2 が共有点を持たないような定数 rr の値の範囲を求める。ただし、r>0r > 0とする。

2. 解き方の手順

(x3)2+(y4)2=9(x-3)^2 + (y-4)^2 = 9 は中心が (3,4)(3,4) で半径が 33 の円である。円 x2+y2=r2x^2 + y^2 = r^2 は中心が (0,0)(0,0) で半径が rr の円である。2つの円が共有点を持たない条件は、
(i) 一方の円が他方の円の内部に完全に入っている場合
(ii) 2つの円が離れている場合
の2つの場合に分けられる。
(i) の場合:円 x2+y2=r2x^2 + y^2 = r^2 が円 (x3)2+(y4)2=9(x-3)^2 + (y-4)^2 = 9 の内部に完全に入っている場合、2円の中心間の距離が2つの円の半径の差より小さい。中心間の距離は (30)2+(40)2=9+16=25=5\sqrt{(3-0)^2 + (4-0)^2} = \sqrt{9+16} = \sqrt{25} = 5 である。よって、
5<3r5 < 3-r もしくは 5<r35 < r-3 となる。
r>0r>0より、r3>5|r-3| > 5が条件となる。
(1) r3>5r-3>5 のとき、r>8r > 8
(2) r3<5r-3<-5 のとき、r<2r < -2 これは r>0r>0 に反するので不適。
5<3r5 < |3-r|のとき
(1) 3r>53-r>5 のとき、r<2r<-2 これは r>0r>0 に反するので不適。
(2) 3r<53-r<-5 のとき、r>8r>8
2つの円が接しない条件は、d>r1+r2d > r_1 + r_2 または d<r1r2d < |r_1 - r_2|。ここでddは2つの円の中心間の距離、r1,r2r_1, r_2 はそれぞれの円の半径である。
この問題では、d=5d = 5, r1=3r_1 = 3, r2=rr_2 = r であるから、
5>3r5 > |3-r| または 5>r35 > |r-3| および 5<3+r5 < 3+r を満たす。
5<3+r5 < 3+r より、r>2r > 2 が必要である。
(1) 5<3+r5 < 3+r は常に成立。
2つの円が接しないのは
(i) 円 x2+y2=r2x^2 + y^2 = r^2(x3)2+(y4)2=9(x-3)^2 + (y-4)^2 = 9 の外部にあるとき
5>r+35 > r+3 より、r<2r < 2
(ii) 円 (x3)2+(y4)2=9(x-3)^2 + (y-4)^2 = 9x2+y2=r2x^2 + y^2 = r^2 の外部にあるとき
5<3r5 < |3-r|
5<3r5 < 3-r -> r<2r < -2 不適
5<r35 < r-3 -> r>8r > 8
したがって、0<r<20 < r < 2 または r>8r > 8

3. 最終的な答え

0<r<20 < r < 2 または r>8r > 8

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