(2) 方程式 $2^x + 2^{-x} = 0$ の実数解の個数を求めよ。 (3) $t = 2^x + 2^{-x}$ のとき、$t$ のとり得る値の範囲を求めよ。また、$t$ の値を一つ定めたときの $x$ の値の個数を求めよ。

代数学指数関数方程式相加相乗平均実数解
2025/7/7

1. 問題の内容

(2) 方程式 2x+2x=02^x + 2^{-x} = 0 の実数解の個数を求めよ。
(3) t=2x+2xt = 2^x + 2^{-x} のとき、tt のとり得る値の範囲を求めよ。また、tt の値を一つ定めたときの xx の値の個数を求めよ。

2. 解き方の手順

(2) 方程式 2x+2x=02^x + 2^{-x} = 0 について
2x>02^x > 0 かつ 2x>02^{-x} > 0 であるため、2x+2x>02^x + 2^{-x} > 0 が常に成り立つ。
したがって、2x+2x=02^x + 2^{-x} = 0 を満たす実数 xx は存在しない。
(3) t=2x+2xt = 2^x + 2^{-x} について
相加平均・相乗平均の関係より、
2x+2x22x2x=21=22^x + 2^{-x} \ge 2\sqrt{2^x \cdot 2^{-x}} = 2\sqrt{1} = 2
したがって、t2t \ge 2 である。
等号成立は 2x=2x2^x = 2^{-x} のときなので、x=0x = 0 のときである。
tt の値を一つ定めたとき、t=2x+2xt = 2^x + 2^{-x}2x2^x についての二次方程式として解く。
(2x)2t(2x)+1=0(2^x)^2 - t(2^x) + 1 = 0
2x=t±t2422^x = \frac{t \pm \sqrt{t^2 - 4}}{2}
ここで、t2t \ge 2 より、t240t^2 - 4 \ge 0 なので、常に実数解を持つ。
(i) t>2t > 2 のとき、t24>0t^2 - 4 > 0 なので、
2x=t+t2422^x = \frac{t + \sqrt{t^2 - 4}}{2}2x=tt2422^x = \frac{t - \sqrt{t^2 - 4}}{2} は異なる正の実数解を持つ。
したがって、xx の値は2個存在する。
(ii) t=2t = 2 のとき、2x=12^x = 1 より、x=0x = 0 となり、xx の値は1個存在する。
したがって、t=2t=2 のとき xx は1個、t>2t>2のとき xx は2個なので、$1個のときと2個のときがある。

3. 最終的な答え

(2) (0) 実数解をもたない
(3) オ: (1) t2t \ge 2
カ: (1) 1個のときと2個のときがある

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