与えられた文字列 "sleeper" の7文字を並べ替えてできる文字列について、以下の2つの問いに答えます。 (8) 可能な文字列は何通りあるか。 (9) 両端いずれにも 'e' が存在しないような文字列は何通りあるか。
2025/7/7
1. 問題の内容
与えられた文字列 "sleeper" の7文字を並べ替えてできる文字列について、以下の2つの問いに答えます。
(8) 可能な文字列は何通りあるか。
(9) 両端いずれにも 'e' が存在しないような文字列は何通りあるか。
2. 解き方の手順
(8) について:
"sleeper" の7文字には、'e' が3つ含まれています。同じ文字を含む順列の総数は、全体の文字数の階乗を、各重複する文字の階乗で割ることで求められます。
全体の文字数は7なので、7!。'e' は3つ重複しているので、3! で割ります。したがって、可能な文字列の総数は で計算できます。
(9) について:
まず、文字列の両端に 'e' が配置される場合の数を考えます。両端に 'e' を配置する場合、残りの5文字("sleeper" から 'e' を2つ取り除いた "slpr" と残りの1つの 'e')を並び替えることになります。
残りの5文字の並び替えは、5! 通りです。したがって、両端に 'e' がある文字列の数は です。
次に、片方の端にのみ 'e' がある場合を考えます。
- 一方の端が 'e' で、もう一方が 'e' 以外の場合: まず、'e' でない文字('s', 'l', 'p', 'r')から1つを選んで端に配置します。これは4通りあります。次に、残りの6文字('e' 2つ、's', 'l', 'p', 'r' のうち使われなかった3つ)を並び替えます。
この並び替え方は 通りです。したがって、片方の端にのみ 'e' がある場合の数は となります。
しかし、'e' が両端に来ないようにするには、可能な文字列の総数から、両端が 'e' である文字列の数と、片方の端が 'e' である文字列の数を引く必要はありません。
代わりに、両端に 'e' が来ない文字列を直接計算します。
文字列の両端に 'e' が来ないようにするためには、両端には 's', 'l', 'p', 'r' のいずれかを配置する必要があります。
まず、両端の文字を決定します。異なる2つの文字を選ぶ場合、 通りあります。同じ文字を選ぶ場合(例えば、両端が "s")、これはありえません。なぜなら、's', 'l', 'p', 'r' はそれぞれ1回しか出現しないからです。
両端の文字が決まったら、残りの5文字を並べ替えます。このとき、'e' は3つあるので、残りの5文字の並べ方は 通りになります。
両端に配置する2つの文字を選ぶ組み合わせは 通りですが、配置の順序も考慮すると、 通りとなります。
したがって、両端に 'e' が存在しないような文字列の数は となります。
最終的に、両端いずれにも 'e' が存在しないような文字列は、
は となり、 となります。
3. 最終的な答え
(8) 840通り
(9) 240通り