コインを1枚投げる試行を考え、標本空間を $U = \{H, T\}$ とする。確率変数 $Y: U \rightarrow \mathbb{R}$ は、 $H$ に対して7、 $T$ に対して-2 を割り当てる。このとき、確率変数 $2Y$ の分散 $V[2Y]$ の値を求めよ。

確率論・統計学確率変数分散期待値確率分布
2025/7/7

1. 問題の内容

コインを1枚投げる試行を考え、標本空間を U={H,T}U = \{H, T\} とする。確率変数 Y:URY: U \rightarrow \mathbb{R} は、 HH に対して7、 TT に対して-2 を割り当てる。このとき、確率変数 2Y2Y の分散 V[2Y]V[2Y] の値を求めよ。

2. 解き方の手順

コインを1枚投げる試行において、表(H)が出る確率と裏(T)が出る確率はそれぞれ1/2であると仮定する。
まず、確率変数 YY の期待値 E[Y]E[Y] を計算する。
E[Y]=(1/2)×7+(1/2)×(2)=7/22/2=5/2E[Y] = (1/2) \times 7 + (1/2) \times (-2) = 7/2 - 2/2 = 5/2
次に、確率変数 YY の分散 V[Y]V[Y] を計算する。
V[Y]=E[Y2](E[Y])2V[Y] = E[Y^2] - (E[Y])^2
E[Y2]=(1/2)×72+(1/2)×(2)2=(1/2)×49+(1/2)×4=49/2+4/2=53/2E[Y^2] = (1/2) \times 7^2 + (1/2) \times (-2)^2 = (1/2) \times 49 + (1/2) \times 4 = 49/2 + 4/2 = 53/2
V[Y]=53/2(5/2)2=53/225/4=106/425/4=81/4V[Y] = 53/2 - (5/2)^2 = 53/2 - 25/4 = 106/4 - 25/4 = 81/4
確率変数 2Y2Y の分散 V[2Y]V[2Y] は、分散の性質 V[aX]=a2V[X]V[aX] = a^2 V[X] を用いて計算できる。ここで、a=2a=2 なので、
V[2Y]=22V[Y]=4×(81/4)=81V[2Y] = 2^2 V[Y] = 4 \times (81/4) = 81

3. 最終的な答え

81

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