まず、導関数 y′ と2次導関数 y′′ を求めます。 y=1+x21−x y′=(1+x2)2(−1)(1+x2)−(1−x)(2x)=(1+x2)2−1−x2−2x+2x2=(1+x2)2x2−2x−1 y′′=(1+x2)4(2x−2)(1+x2)2−(x2−2x−1)(2)(1+x2)(2x)=(1+x2)3(2x−2)(1+x2)−4x(x2−2x−1)=(1+x2)32x+2x3−2−2x2−4x3+8x2+4x=(1+x2)3−2x3+6x2+6x−2=(1+x2)3−2(x3−3x2−3x+1) 次に、y′=0となるxを求めます。 x2−2x−1=0 より、 x=22±4+4=1±2. 次に、y′′=0となるxを求めます。 x3−3x2−3x+1=0. これは、簡単な有理数解を持たない3次方程式です。この方程式の解を厳密に求めるのは難しいので、数値計算またはグラフを描画して近似解を求めることになります。しかしここでは、解の正確な値は不要で、増減表の符号だけがわかればよいので、おおまかなあたりをつけてグラフを描画することにします。x=−1,0,1,3 付近で符号が変化しそうです。 増減表を作成します。
| x | | 1−2 | | 1+2 | | | ------------- | - | ------------ | - | ------------ | - |
| y' | + | 0 | - | 0 | + |
| y'' | ? | ? | ? | ? | ? |
| y | / | 極大 | \ | 極小 | / |
x=1−2 で極大、x=1+2 で極小となる。 次に、変曲点を求めます。
y′′=0 となる点を調べます。 x3−3x2−3x+1=0 の解を近似的に求めると、x≈−0.24,0.29,3.41 となります。 最後に、グラフの概形を描きます。
極大値と極小値、変曲点を考慮してグラフを描きます。
グラフは、x が十分大きいとき y≈0 に近づきます。