(1) 図1の三角形ABCにおいて、辺BCの中点をM、三角形ABCの重心、外心をそれぞれG, Oとする。このときAG, AOを求める。 (2) 図2の直角三角形ABCにおいて、内心をIとするとき、AIを求める。

幾何学三角形重心外心内心中線定理外接円内接円相似三平方の定理
2025/7/7

1. 問題の内容

(1) 図1の三角形ABCにおいて、辺BCの中点をM、三角形ABCの重心、外心をそれぞれG, Oとする。このときAG, AOを求める。
(2) 図2の直角三角形ABCにおいて、内心をIとするとき、AIを求める。

2. 解き方の手順

(1)
* 重心Gについて:AGは中線AMを2:1に内分する。
まず、AMの長さを求める。三角形ABMにおいて、AB=10, BM=6, AM=xとすると、中線定理より、AB2+AC2=2(AM2+BM2)AB^2 + AC^2 = 2(AM^2 + BM^2)が成り立つ。したがって、102+102=2(AM2+62)10^2+10^2=2(AM^2+6^2)より、200=2(AM^2+36), 100=AM^2+36, AM^2=64, AM=8。
AG=23AM=23×8=163AG = \frac{2}{3} AM = \frac{2}{3} \times 8 = \frac{16}{3}
* 外心Oについて:AOは外接円の半径である。外接円の半径をRとすると、R=abc4SR = \frac{abc}{4S}である。SSは三角形ABCの面積である。三角形ABCの面積Sは、S=12×12×10262=12×12×8=48S = \frac{1}{2} \times 12 \times \sqrt{10^2 - 6^2} = \frac{1}{2} \times 12 \times 8 = 48
したがって、R=10×10×124×48=1200192=254R = \frac{10 \times 10 \times 12}{4 \times 48} = \frac{1200}{192} = \frac{25}{4}
AO=R=254AO = R = \frac{25}{4}
(2)
三角形ABCは直角三角形なので、内接円の半径rは、r=a+bc2r = \frac{a+b-c}{2}で計算できる。ここで、a=3, b=4, c=5であるから、r=3+452=22=1r = \frac{3+4-5}{2} = \frac{2}{2} = 1
AIの長さを求める。Aから内接円の中心Iにおろした垂線の足をPとすると、三角形APIは直角三角形であり、AP=r=1AP = r = 1
また、内接円の中心Iは角の二等分線上にあるので、IAC=12BAC\angle IAC = \frac{1}{2} \angle BAC
三角形ABCにおいて、tan(BAC)=43\tan(\angle BAC) = \frac{4}{3}であるから、BAC=arctan(43)\angle BAC = \arctan(\frac{4}{3})。よって、IAC=12arctan(43)\angle IAC = \frac{1}{2} \arctan(\frac{4}{3})
sin(IAC)=IPAI=rAI=1AI\sin(\angle IAC) = \frac{IP}{AI} = \frac{r}{AI} = \frac{1}{AI}なので、AI=1sin(IAC)AI = \frac{1}{\sin(\angle IAC)}
別の方法として、ピタゴラスの定理を用いる。AP = r = 1。三角形ABCは直角三角形なので、AI=AP2+IP2AI = \sqrt{AP^2 + IP^2}となるはずである。AP = r =

1. IP = r = 1。よって、$AI = \sqrt{1^2 + 1^2} = \sqrt{2}$

3. 最終的な答え

(1) AG = 163\frac{16}{3}, AO = 254\frac{25}{4}
(2) AI = 2\sqrt{2}

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