数列 $a_n$ について、$\lim_{n\to\infty} |a_n - 3| = 0$ であるとき、なぜ $\lim_{n\to\infty} a_n = 3$ となるのかを問う問題です。

解析学数列極限絶対値収束
2025/4/1

1. 問題の内容

数列 ana_n について、limnan3=0\lim_{n\to\infty} |a_n - 3| = 0 であるとき、なぜ limnan=3\lim_{n\to\infty} a_n = 3 となるのかを問う問題です。

2. 解き方の手順

limnan3=0\lim_{n\to\infty} |a_n - 3| = 0 であるとは、任意の正の数 ϵ>0\epsilon > 0 に対して、ある自然数 NN が存在し、n>Nn > N ならば an3<ϵ|a_n - 3| < \epsilon が成り立つということです。
絶対値の定義より、 an3<ϵ|a_n - 3| < \epsilonϵ<an3<ϵ-\epsilon < a_n - 3 < \epsilon と同値です。
したがって、3ϵ<an<3+ϵ3 - \epsilon < a_n < 3 + \epsilon が成り立ちます。
これは、n>Nn > N ならば、ana_n33 にいくらでも近づくことを意味しています。
したがって、limnan=3\lim_{n\to\infty} a_n = 3 となります。

3. 最終的な答え

limnan3=0\lim_{n\to\infty} |a_n - 3| = 0 ならば、limnan=3\lim_{n\to\infty} a_n = 3 となります。
これは、絶対値が0に収束するということは、ana_n が3に収束することを意味するからです。

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