この極限を求めるには、リーマン和の考え方を利用します。
与えられた式を変形して、リーマン和の形に近づけます。
まず、与えられた和を∑記号を用いて表します。 limn→∞∑k=0n−1n2+k2n limn→∞∑k=0n−1n2n2+k2n2n limn→∞∑k=0n−11+(nk)2n1 これはリーマン和の形になっているため、積分に変換できます。
ここで、x=nkとおくと、dx=n1となります。 積分範囲は、k=0のときx=0、k=n−1のときx=nn−1=1−n1なので、n→∞のとき、x=1となります。 したがって、積分の式は次のようになります。
∫011+x21dx arctan(x)を微分すると1+x21となるので、上記の積分はarctan(x)となります。 ∫011+x21dx=[arctan(x)]01=arctan(1)−arctan(0)=4π−0=4π