1. 問題の内容
10冊の異なる本を、以下の方法で分ける場合の数を求める。
(1) 5冊ずつA, Bの2人に分ける。
(2) 5冊ずつ2組に分ける。
2. 解き方の手順
(1) 10冊の本からAさんに渡す5冊を選ぶ組み合わせの数を求める。残りの5冊はBさんに渡されるので、これは組み合わせの問題として解ける。
組み合わせの公式は、 個のものから 個を選ぶ場合の数を示す である。
したがって、Aさんに渡す5冊を選ぶ組み合わせの数は、 で計算される。
(2) 10冊の本から5冊ずつ2組に分ける。まず1組目の5冊を選ぶ組み合わせの数は、(1)と同様に である。ただし、この場合、2つの組に名前がついていないため、組み合わせが重複して数えられている。例えば、Aという5冊の組とBという5冊の組に分けた場合と、Bという5冊の組とAという5冊の組に分けた場合は同じ分け方とみなされる。そのため、(1)の結果を2で割る必要がある。
ただし、この場合、計算する際に、割り切れない場合が発生する可能性があるため、以下の様に考える。
まず1組目の5冊を選び、残りの5冊を2組目とする。この時、2つの組に区別がないので、2で割る必要がある。よって、 通りとなる。
3. 最終的な答え
(1) 252通り
(2) 126通り