10冊の異なる本を、以下の方法で分ける場合の数を求める。 (1) 5冊ずつA, Bの2人に分ける。 (2) 5冊ずつ2組に分ける。

確率論・統計学組み合わせ順列場合の数組み合わせ論
2025/7/7

1. 問題の内容

10冊の異なる本を、以下の方法で分ける場合の数を求める。
(1) 5冊ずつA, Bの2人に分ける。
(2) 5冊ずつ2組に分ける。

2. 解き方の手順

(1) 10冊の本からAさんに渡す5冊を選ぶ組み合わせの数を求める。残りの5冊はBさんに渡されるので、これは組み合わせの問題として解ける。
組み合わせの公式は、 nn 個のものから rr 個を選ぶ場合の数を示す C(n,r)=n!r!(nr)!C(n,r) = \frac{n!}{r!(n-r)!} である。
したがって、Aさんに渡す5冊を選ぶ組み合わせの数は、 C(10,5)C(10,5) で計算される。
C(10,5)=10!5!5!=10×9×8×7×65×4×3×2×1=252C(10,5) = \frac{10!}{5!5!} = \frac{10 \times 9 \times 8 \times 7 \times 6}{5 \times 4 \times 3 \times 2 \times 1} = 252
(2) 10冊の本から5冊ずつ2組に分ける。まず1組目の5冊を選ぶ組み合わせの数は、(1)と同様に C(10,5)=252C(10,5) = 252 である。ただし、この場合、2つの組に名前がついていないため、組み合わせが重複して数えられている。例えば、Aという5冊の組とBという5冊の組に分けた場合と、Bという5冊の組とAという5冊の組に分けた場合は同じ分け方とみなされる。そのため、(1)の結果を2で割る必要がある。
ただし、この場合、計算する際に、割り切れない場合が発生する可能性があるため、以下の様に考える。
まず1組目の5冊を選び、残りの5冊を2組目とする。この時、2つの組に区別がないので、2で割る必要がある。よって、C(10,5)/2=252/2=126C(10,5)/2 = 252/2 = 126 通りとなる。

3. 最終的な答え

(1) 252通り
(2) 126通り

「確率論・統計学」の関連問題

M中学校のテニス部の部員21人の身長データが与えられています。このデータを用いて、以下の問いに答えます。 (1) 最小値、最大値、四分位数を求め、表にまとめます。 (2) 範囲を求めます。 (3) 四...

データの分析四分位数範囲箱ひげ図中央値最大値最小値
2025/7/15

この問題は、確率に関する3つの小問から構成されています。 (1) ウミガメ遭遇ツアーの過去のデータから、遭遇確率を求める。 (2) 1から18の数字が書かれたカードから1枚選ぶとき、偶数または5の倍数...

確率組み合わせ事象期待値
2025/7/15

Cさんがボウリングを30ゲーム行ったところ、1ゲームにおけるストライクの回数が4回未満だったゲームが合計12ゲームあった。AさんとCさんのどちらが、ストライクの回数が4回未満の累積相対度数が大きいかを...

相対度数累積相対度数確率統計
2025/7/15

AさんとBさんの2人が20ゲームずつボウリングをしたときの、1ゲームごとのストライクの回数を記録した度数分布表が与えられています。 Aさんのストライク回数の中央値または最頻値を考え、次のゲームでより多...

度数分布中央値最頻値統計分析
2025/7/15

K中学校のサッカー部員43人の20mシャトルランの記録をヒストグラムで表した図を見て、以下の2つの問題に答えます。 (1) 中央値がふくまれる階級を答える。 (2) 記録が120回以上の部員の割合が2...

ヒストグラム中央値割合データ分析
2025/7/15

男子8人、女子7人の中から、男子3人、女子2人の委員を選ぶ方法は何通りあるか。

組み合わせ場合の数組み合わせの公式
2025/7/15

以下の確率問題を解きます。 (1) 大小2つのサイコロを投げて、少なくとも1つは4以下の目が出る確率 (2) 1枚のコインを繰り返し投げ、2回連続で表が出たら終了となるゲームが、3回以内で終了する確率...

確率サイコロコイン条件付き確率
2025/7/15

1から6の番号が振られた円卓にA, B, C, Dの4人が座る時、座り方は何通りあるかを求める問題です。

順列円順列場合の数組み合わせ
2025/7/15

問題は2つあります。 (1) ストライクの回数の中央値または最頻値を比べて、次にゲームをする際にAさんとBさんのどちらがより多くストライクを取りそうかを答える問題です。中央値がふくまれる階級または最頻...

中央値最頻値度数分布累積相対度数統計的推測
2025/7/15

問題は2つのパートに分かれています。 パート1は10人のゲーム参加者の得点に関するもので、範囲、平均値、中央値、最頻値を求める問題です。 パート2は度数分布表に関するもので、相対度数、累積度数、累積相...

データの分析範囲平均値中央値最頻値度数分布表相対度数累積度数ヒストグラム度数分布多角形
2025/7/15