点Oを始点とするベクトル$\vec{a} = \vec{OA}$, $\vec{b} = \vec{OB}$が与えられている。線分OBを5:2に内分する点をC, 線分ACの中点をDとする。直線ODと直線MNの交点をEとする。このとき、ベクトル$\vec{OD}$と$\vec{OE}$を$\vec{a}$と$\vec{b}$を用いて表す。

幾何学ベクトル内分点中点一次独立空間ベクトル
2025/7/7

1. 問題の内容

点Oを始点とするベクトルa=OA\vec{a} = \vec{OA}, b=OB\vec{b} = \vec{OB}が与えられている。線分OBを5:2に内分する点をC, 線分ACの中点をDとする。直線ODと直線MNの交点をEとする。このとき、ベクトルOD\vec{OD}OE\vec{OE}a\vec{a}b\vec{b}を用いて表す。

2. 解き方の手順

まず、OC\vec{OC}b\vec{b}を用いて表す。Cは線分OBを5:2に内分する点なので、
OC=57OB=57b\vec{OC} = \frac{5}{7} \vec{OB} = \frac{5}{7} \vec{b}
次に、OD\vec{OD}a\vec{a}b\vec{b}を用いて表す。Dは線分ACの中点なので、
OD=OA+OC2=a+57b2=a2+514b=7a+5b14\vec{OD} = \frac{\vec{OA} + \vec{OC}}{2} = \frac{\vec{a} + \frac{5}{7} \vec{b}}{2} = \frac{\vec{a}}{2} + \frac{5}{14} \vec{b} = \frac{7\vec{a} + 5\vec{b}}{14}
次に、直線ODと直線MN(おそらく直線AEのことだと思われる。問題文に直線MNの定義がないので、直線AEとして解く)の交点Eについて考える。
点Eは直線OD上にあるので、実数kkを用いて
OE=kOD=k(7a+5b14)=7k14a+5k14b\vec{OE} = k \vec{OD} = k \left( \frac{7\vec{a} + 5\vec{b}}{14} \right) = \frac{7k}{14} \vec{a} + \frac{5k}{14} \vec{b}
と表せる。
また、点Eは直線AE上にあるので、実数llを用いて
OE=(1l)OA+lOC=(1l)a+l(57b)=(1l)a+5l7b\vec{OE} = (1-l) \vec{OA} + l \vec{OC} = (1-l) \vec{a} + l \left( \frac{5}{7} \vec{b} \right) = (1-l) \vec{a} + \frac{5l}{7} \vec{b}
と表せる。
a\vec{a}b\vec{b}は一次独立なので、
7k14=1l\frac{7k}{14} = 1-l
5k14=5l7\frac{5k}{14} = \frac{5l}{7}
という連立方程式が成り立つ。
2つ目の式より、k14=l7\frac{k}{14} = \frac{l}{7}なので、k=2lk = 2l。これを1つ目の式に代入して
7(2l)14=1l\frac{7(2l)}{14} = 1-l
l=1ll = 1-l
2l=12l = 1
l=12l = \frac{1}{2}
したがって、k=2l=2×12=1k = 2l = 2 \times \frac{1}{2} = 1
OE=7(1)14a+5(1)14b=714a+514b=12a+514b=7a+5b14\vec{OE} = \frac{7(1)}{14} \vec{a} + \frac{5(1)}{14} \vec{b} = \frac{7}{14} \vec{a} + \frac{5}{14} \vec{b} = \frac{1}{2}\vec{a} + \frac{5}{14}\vec{b} = \frac{7\vec{a}+5\vec{b}}{14}

3. 最終的な答え

OD=7a+5b14\vec{OD} = \frac{7\vec{a} + 5\vec{b}}{14}
OE=7a+5b14\vec{OE} = \frac{7\vec{a} + 5\vec{b}}{14}
(注: Eは直線OD上にあるのでOE\vec{OE}の答えはOD\vec{OD}と等しくなります。)

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