周囲の長さが4である長方形のうち、対角線が最も短くなる長方形を求める問題です。

幾何学長方形対角線ピタゴラスの定理最適化平方完成
2025/7/10

1. 問題の内容

周囲の長さが4である長方形のうち、対角線が最も短くなる長方形を求める問題です。

2. 解き方の手順

長方形の縦の長さを xx、横の長さを yy とします。
周囲の長さが4なので、以下の式が成り立ちます。
2x+2y=42x + 2y = 4
この式を yy について解くと、
y=2xy = 2 - x
となります。
長方形の対角線の長さを dd とすると、ピタゴラスの定理より、
d2=x2+y2d^2 = x^2 + y^2
y=2xy = 2 - x を代入すると、
d2=x2+(2x)2d^2 = x^2 + (2 - x)^2
d2=x2+44x+x2d^2 = x^2 + 4 - 4x + x^2
d2=2x24x+4d^2 = 2x^2 - 4x + 4
対角線の長さ dd が最小となるのは、d2d^2 が最小となるときです。
d2=2x24x+4d^2 = 2x^2 - 4x + 4xx について平方完成します。
d2=2(x22x)+4d^2 = 2(x^2 - 2x) + 4
d2=2(x22x+11)+4d^2 = 2(x^2 - 2x + 1 - 1) + 4
d2=2((x1)21)+4d^2 = 2((x - 1)^2 - 1) + 4
d2=2(x1)22+4d^2 = 2(x - 1)^2 - 2 + 4
d2=2(x1)2+2d^2 = 2(x - 1)^2 + 2
d2d^2 が最小になるのは、x=1x = 1 のときで、このとき d2=2d^2 = 2 となります。
x=1x = 1 のとき、y=2x=21=1y = 2 - x = 2 - 1 = 1 となります。
したがって、対角線が最も短い長方形は、縦の長さも横の長さも1の正方形です。

3. 最終的な答え

縦の長さ1、横の長さ1の正方形

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