複素数平面上に3点O(0), A(2-i), Bがある。三角形OABがBを直角の頂点とする直角二等辺三角形となるとき、点Bを表す複素数を求めよ。

幾何学複素数平面複素数幾何直角二等辺三角形
2025/7/7

1. 問題の内容

複素数平面上に3点O(0), A(2-i), Bがある。三角形OABがBを直角の頂点とする直角二等辺三角形となるとき、点Bを表す複素数を求めよ。

2. 解き方の手順

三角形OABがBを直角の頂点とする直角二等辺三角形であることから、以下の2つの条件が成り立つ。
(1) OBA=90\angle OBA = 90^\circ
(2) OB=BAOB = BA
点Bを表す複素数をzzとする。
(1) より、ベクトルBO\overrightarrow{BO}π2\frac{\pi}{2}回転させるとBA\overrightarrow{BA}と平行になる。これは、複素数平面上で考えると、z0z(2i)\frac{z-0}{z-(2-i)}が純虚数であることを意味する。つまり、
zz(2i)=ki\frac{z}{z - (2 - i)} = ki
(kは実数)と表される。
(2) より、z0=(2i)z|z-0| = |(2-i)-z|である。
z=2iz|z| = |2-i-z|
両辺を2乗すると、
z2=2iz2|z|^2 = |2-i-z|^2
ここで、z=x+yiz=x+yi (xx, yyは実数)とすると、
x2+y2=(2x)2+(1y)2x^2+y^2 = (2-x)^2 + (-1-y)^2
x2+y2=44x+x2+1+2y+y2x^2+y^2 = 4-4x+x^2 + 1+2y+y^2
0=54x+2y0 = 5-4x+2y
4x2y=54x - 2y = 5
y=2x52y = 2x - \frac{5}{2}
z0z(2i)=x+yi(x2)+(y+1)i=ki\frac{z-0}{z-(2-i)} = \frac{x+yi}{(x-2)+(y+1)i} = kiより、x+yi=ki((x2)+(y+1)i)=ki(x2)+ki2(y+1)=k(y+1)+ki(x2)x+yi = ki((x-2)+(y+1)i) = ki(x-2) + k i^2 (y+1) = -k(y+1) + ki(x-2)
実部と虚部を比較して、
x=k(y+1)x = -k(y+1)
y=k(x2)y = k(x-2)
k=yx2k = \frac{y}{x-2}
x=yx2(y+1)x = -\frac{y}{x-2}(y+1)
x(x2)=y(y+1)x(x-2) = -y(y+1)
x22x=y2yx^2 - 2x = -y^2 - y
x22x+y2+y=0x^2 - 2x + y^2 + y = 0
x22x+(2x52)2+(2x52)=0x^2 - 2x + (2x-\frac{5}{2})^2 + (2x-\frac{5}{2}) = 0
x22x+4x210x+254+2x52=0x^2 - 2x + 4x^2 - 10x + \frac{25}{4} + 2x - \frac{5}{2} = 0
5x210x+154=05x^2 - 10x + \frac{15}{4} = 0
20x240x+15=020x^2 - 40x + 15 = 0
4x28x+3=04x^2 - 8x + 3 = 0
(2x1)(2x3)=0(2x-1)(2x-3) = 0
x=12,32x = \frac{1}{2}, \frac{3}{2}
x=12x = \frac{1}{2}のとき、y=2(12)52=152=32y = 2(\frac{1}{2}) - \frac{5}{2} = 1 - \frac{5}{2} = -\frac{3}{2}
x=32x = \frac{3}{2}のとき、y=2(32)52=352=12y = 2(\frac{3}{2}) - \frac{5}{2} = 3 - \frac{5}{2} = \frac{1}{2}
したがって、z=1232iz = \frac{1}{2} - \frac{3}{2}i または z=32+12iz = \frac{3}{2} + \frac{1}{2}i

3. 最終的な答え

1232i\frac{1}{2} - \frac{3}{2}i32+12i\frac{3}{2} + \frac{1}{2}i

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