問題は以下の2つです。 (1) 数列$\{x_n\}$と数列$\{y_n\}$が有界列ならば、数列$\{x_n + y_n\}$と数列$\{x_ny_n\}$も有界列であることを示せ。 (2) 数列$\{x_n\}$と数列$\{y_n\}$が収束列ならば、数列$\{x_n + y_n\}$と数列$\{x_ny_n\}$も収束列であることを示せ。
2025/7/8
1. 問題の内容
問題は以下の2つです。
(1) 数列と数列が有界列ならば、数列と数列も有界列であることを示せ。
(2) 数列と数列が収束列ならば、数列と数列も収束列であることを示せ。
2. 解き方の手順
(1) 数列と数列が有界列である場合
数列が有界であるため、ある実数が存在して、すべてのに対してが成り立ちます。
同様に、数列が有界であるため、ある実数が存在して、すべてのに対してが成り立ちます。
数列について、三角不等式より
したがって、数列は有界です。
数列について、
したがって、数列は有界です。
(2) 数列と数列が収束列である場合
数列がに収束するとし、数列がに収束するとします。すなわち、
数列について、収束列の和の性質より
したがって、数列はに収束します。
数列について、収束列の積の性質より
したがって、数列はに収束します。
3. 最終的な答え
(1) 数列と数列が有界列ならば、数列と数列も有界列である。
(2) 数列と数列が収束列ならば、数列と数列も収束列である。