(1) 1列に並べる場合
9個の玉の並べ方は、同じものを含む順列として計算できる。
4!4!1!9! を計算する。 9!=9×8×7×6×5×4×3×2×1=362880 4!=4×3×2×1=24 4!4!1!9!=24×24×1362880=576362880=630 (2) ネックレスを作る場合
まず、(1)で求めた630通りを円順列として考える。
円順列なので、9で割る必要があるが、左右対称な並びが存在するため、場合分けして考える。
全体を9で割って2で割ると考えると、630÷9÷2=35 となるが、実際には左右対称になる場合とならない場合があり、単純には計算できない。 ここでは、別の考え方を使う。まず、(1)の並び方を固定し、裏返して同じになるものを探す。しかし、これは難しいので、公式に頼る。
ネックレスの場合の数は、(1)の並び方を円順列にした後、裏返しにしても同じものを1つと数えるため、(総数+対象なものの数)/2 で求める。 今回は黒玉が一つなので、黒玉を固定して考えると、左右対称になるのは、黒玉の左右に赤玉と白玉が同じ数だけ並ぶときである。つまり、赤玉2個、白玉2個が左右対称に並ぶ場合。赤白の配置は限られており、赤赤白白、赤白白赤、白赤赤白、白白赤赤の6通り。黒玉の位置は固定なので、これらの6通りしかない。
円順列は 9630=70 通り。 裏返して同じになるものは、黒玉を固定して考えると、4!4!8!=4×3×2×18×7×6×5=70 通り。 この中で裏返して同じになるのは、黒玉を中心にして左右対称になる場合。
対称な並び方は赤玉2個、白玉2個が左右対称に並ぶ場合なので、2!2!4!×21=3 赤赤白白, 赤白赤白, 白白赤赤
ネックレスの種類は 270+3=273=36.5となり、整数にならないので、これは違う。 2∗9630+対称なものの数を計算する。対称なものは6通りなので、(630+6)/(2∗9)=636/18=35.333 正しい解法は以下になる。
円順列の数え上げ定理を用いる。N=91∑d∣9ϕ(d)f(9/d) d=1,3,9 ϕ(1)=1,ϕ(3)=2,ϕ(9)=6 f(9)=4!4!1!9!=630 f(3)=1!1!1!3!=6 f(1)=0 (これはありえない) N=(1×630+2×6+6×0)/9=(630+12)/9=642/9=71.3 (70+対称の数)/2 70+1=71/2=35.5 21(4!4!8!−6)+6=32 (3) 5個を選んで円形に並べる場合
9個の玉から5個を選ぶ組み合わせは 9C5 で計算できる。 9C5=5!4!9!=4×3×2×19×8×7×6=126 選んだ5個を円形に並べる方法は (5−1)!=4!=24 通り。 したがって、126×24=3024 通り。