ある加工品の不良率は過去のデータから4%である。加工法の一部変更に伴い、150個の製品を検査した結果、不良品が11個であった。母集団比率 $p$ の95%信頼区間を求める。
2025/7/8
## 問3
1. 問題の内容
ある加工品の不良率は過去のデータから4%である。加工法の一部変更に伴い、150個の製品を検査した結果、不良品が11個であった。母集団比率 の95%信頼区間を求める。
2. 解き方の手順
母集団比率の信頼区間を求める問題である。標本比率を 、標本サイズを とすると、95%信頼区間は以下の式で求められる。
ここで、 は標準正規分布の97.5%点であり、 である。
まず、標本比率 を計算する。
次に、信頼区間の幅を計算する。
したがって、95%信頼区間は、
3. 最終的な答え
(0.0316, 0.1150)
つまり、(3.16%, 11.50%)
## 問4
1. 問題の内容
ある都市においてテレビの視聴率の調査を男女別に行った。男性200人、女性250人を無作為に選んで、ある番組を見たかどうか聞いたところ、男性は40人、女性は32人が見たと答えた。この番組の視聴率は男女で差があるといえるか、有意水準5%で検定する。
2. 解き方の手順
視聴率の差の検定を行う。
帰無仮説:男女の視聴率に差がない。
対立仮説:男女の視聴率に差がある。
男性の視聴率を 、女性の視聴率を とする。
男性の標本比率
女性の標本比率
まず、プールされた標本比率 を計算する。
次に、検定統計量 を計算する。
有意水準5%の両側検定を行う。棄却域は である。
3. 最終的な答え
計算された検定統計量 は、棄却域 に含まれるため、帰無仮説を棄却する。したがって、有意水準5%で、この番組の視聴率は男女で差があるといえる。