半径3の球に内接する直円錐がある。直円錐の高さは3以上であり、球の中心Oと直円錐の底面の中心Mとの距離を$x$とするとき、以下の問いに答える。 (1) 直円錐の体積$V$を$x$の式で表せ。 (2) $V$が最大となるときの$x$の値を求めよ。

幾何学体積直円錐微分最大値
2025/7/8

1. 問題の内容

半径3の球に内接する直円錐がある。直円錐の高さは3以上であり、球の中心Oと直円錐の底面の中心Mとの距離をxxとするとき、以下の問いに答える。
(1) 直円錐の体積VVxxの式で表せ。
(2) VVが最大となるときのxxの値を求めよ。

2. 解き方の手順

(1) 直円錐の体積VVxxで表す。
直円錐の底面の半径をrr、高さをhhとすると、
r2+x2=32r^2 + x^2 = 3^2
より、r2=9x2r^2 = 9 - x^2となる。
また、直円錐の高さはh=3+xh = 3 + xとなる。
したがって、直円錐の体積VVは、
V=13πr2h=13π(9x2)(3+x)V = \frac{1}{3} \pi r^2 h = \frac{1}{3} \pi (9 - x^2)(3 + x)
V=13π(27+9x3x2x3)V = \frac{1}{3} \pi (27 + 9x - 3x^2 - x^3)
(2) VVが最大となるときのxxの値を求める。
VVxxで微分すると、
dVdx=13π(96x3x2)=π(32xx2)=π(x2+2x3)=π(x+3)(x1)\frac{dV}{dx} = \frac{1}{3} \pi (9 - 6x - 3x^2) = \pi (3 - 2x - x^2) = -\pi (x^2 + 2x - 3) = -\pi (x + 3)(x - 1)
dVdx=0\frac{dV}{dx} = 0 となるのは、x=1x = 1 または x=3x = -3 のとき。
ただし、xxは球の中心Oと直円錐の底面の中心Mとの距離なので、0x30 \le x \le 3を満たす必要がある。
よって、x=1x = 1のみが候補となる。
また、x=3x = 3のとき、V=0V = 0であり、x=0x=0のとき、V=9πV=9\piとなる。
dVdx\frac{dV}{dx} の符号の変化を調べると、
0x<10 \le x < 1のとき、dVdx>0\frac{dV}{dx} > 0
1<x31 < x \le 3のとき、dVdx<0\frac{dV}{dx} < 0
したがって、x=1x = 1のとき、VVは極大値をとる。
x=1x=1のとき、V=13π(91)(3+1)=13π(8)(4)=323πV = \frac{1}{3} \pi (9 - 1)(3 + 1) = \frac{1}{3} \pi (8)(4) = \frac{32}{3} \pi
これは、x=0x=0のときの値9π=273π9\pi = \frac{27}{3}\piより大きいので、x=1x=1VVは最大となる。

3. 最終的な答え

(1) V=13π(9x2)(3+x)=13π(27+9x3x2x3)V = \frac{1}{3} \pi (9 - x^2)(3 + x) = \frac{1}{3} \pi (27 + 9x - 3x^2 - x^3)
(2) x=1x = 1

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