5人の生徒に対して行われた2種類のテストA, Bの結果が表にまとめられている。 (1) テストA, Bの標準偏差をそれぞれ求める。 (2) テストA, Bの共分散が与えられたときに、相関係数を求める。 (3) 求めた相関係数から、テストA, Bの結果の間にどのような相関関係があるかを判定する。

確率論・統計学標準偏差分散共分散相関係数統計
2025/7/8

1. 問題の内容

5人の生徒に対して行われた2種類のテストA, Bの結果が表にまとめられている。
(1) テストA, Bの標準偏差をそれぞれ求める。
(2) テストA, Bの共分散が与えられたときに、相関係数を求める。
(3) 求めた相関係数から、テストA, Bの結果の間にどのような相関関係があるかを判定する。

2. 解き方の手順

(1) 標準偏差の計算
まず、テストAとテストBそれぞれの平均を計算する。
テストAの平均:2+8+5+1+45=205=4\frac{2 + 8 + 5 + 1 + 4}{5} = \frac{20}{5} = 4
テストBの平均:5+10+3+4+85=305=6\frac{5 + 10 + 3 + 4 + 8}{5} = \frac{30}{5} = 6
次に、それぞれのテストの分散を計算する。
テストAの分散:(24)2+(84)2+(54)2+(14)2+(44)25=4+16+1+9+05=305=6\frac{(2-4)^2 + (8-4)^2 + (5-4)^2 + (1-4)^2 + (4-4)^2}{5} = \frac{4 + 16 + 1 + 9 + 0}{5} = \frac{30}{5} = 6
テストBの分散:(56)2+(106)2+(36)2+(46)2+(86)25=1+16+9+4+45=345=6.8\frac{(5-6)^2 + (10-6)^2 + (3-6)^2 + (4-6)^2 + (8-6)^2}{5} = \frac{1 + 16 + 9 + 4 + 4}{5} = \frac{34}{5} = 6.8
標準偏差は分散の平方根なので、
テストAの標準偏差:62.4492.4\sqrt{6} \approx 2.449 \approx 2.4 (小数第1位まで四捨五入)
テストBの標準偏差:6.82.6072.6\sqrt{6.8} \approx 2.607 \approx 2.6 (小数第1位まで四捨五入)
(2) 相関係数の計算
相関係数rrは、共分散をそれぞれの標準偏差の積で割ったものとして定義される。
r=共分散テストAの標準偏差×テストBの標準偏差r = \frac{\text{共分散}}{\text{テストAの標準偏差} \times \text{テストBの標準偏差}}
共分散は5.6と与えられているので、
r=5.62.4×2.6=5.66.240.8970.9r = \frac{5.6}{2.4 \times 2.6} = \frac{5.6}{6.24} \approx 0.897 \approx 0.9 (小数第1位まで四捨五入)
(3) 相関関係の判定
相関係数が0.9なので、これは強い正の相関があると言える。

3. 最終的な答え

(1) テストAの標準偏差 = 2.4
テストBの標準偏差 = 2.6
(2) 相関係数 = 0.9
(3) 強い正

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