$x, y$ は実数とする。次の条件が、与えられた命題に対して、必要条件であるが十分条件でない、十分条件であるが必要条件でない、必要十分条件である、のいずれに該当するかを答える。 (1) $x=y=2$ は、$2x-y=2y-x=2$ であるための条件。 (2) $x=2$ は、$x^2-x-2=0$ であるための条件。 (3) $\triangle ABC \backsim \triangle PQR$ は、$\triangle ABC \equiv \triangle PQR$ であるための条件。 (4) $|x|=0$ は、$x=0$ であるための条件。
2025/7/8
1. 問題の内容
は実数とする。次の条件が、与えられた命題に対して、必要条件であるが十分条件でない、十分条件であるが必要条件でない、必要十分条件である、のいずれに該当するかを答える。
(1) は、 であるための条件。
(2) は、 であるための条件。
(3) は、 であるための条件。
(4) は、 であるための条件。
2. 解き方の手順
(1) のとき、、 なので、 が成り立つ。
したがって、 ならば は真。
のとき、 かつ なので、連立方程式を解くと、
を について解くと 。
に代入すると、 より なので、 となり、。
すると、 となり、。よって、。
したがって、 ならば は真。
よって、 は であるための必要十分条件。
(2) のとき、 なので、 ならば は真。
を因数分解すると、 となるので、 または 。
したがって、 ならば は偽。
よって、 は であるための十分条件であるが必要条件ではない。
(3) であれば、 は真。
であっても、 とは限らない。
よって、 は、 であるための必要条件であるが十分条件ではない。
(4) のとき、。
のとき、。
したがって、 ならば は真であり、 ならば も真である。
よって、 は、 であるための必要十分条件。
3. 最終的な答え
(1) 必要十分条件である
(2) 十分条件であるが必要条件でない
(3) 必要条件であるが十分条件でない
(4) 必要十分条件である