2次方程式 $x^2 - 2mx + m + 2 = 0$ が与えられています。 (1) 異なる2つの負の解を持つときの $m$ の範囲を求めます。 (2) 正の解と負の解を持つときの $m$ の範囲を求めます。

代数学二次方程式解の符号解と係数の関係判別式不等式
2025/7/8

1. 問題の内容

2次方程式 x22mx+m+2=0x^2 - 2mx + m + 2 = 0 が与えられています。
(1) 異なる2つの負の解を持つときの mm の範囲を求めます。
(2) 正の解と負の解を持つときの mm の範囲を求めます。

2. 解き方の手順

(1) 異なる2つの負の解を持つ場合
判別式を DD、2つの解を α,β\alpha, \beta とすると、次の条件を満たす必要があります。
(i) D>0D > 0 (異なる2つの実数解を持つ)
(ii) α+β<0\alpha + \beta < 0 (解の和が負)
(iii) αβ>0\alpha \beta > 0 (解の積が正)
まず、判別式 DD を計算します。
D=(2m)24(m+2)=4m24m8=4(m2m2)=4(m2)(m+1)D = (-2m)^2 - 4(m + 2) = 4m^2 - 4m - 8 = 4(m^2 - m - 2) = 4(m - 2)(m + 1)
D>0D > 0 より、
4(m2)(m+1)>04(m - 2)(m + 1) > 0
(m2)(m+1)>0(m - 2)(m + 1) > 0
m<1m < -1 または m>2m > 2
次に、解と係数の関係から、α+β=2m\alpha + \beta = 2mαβ=m+2\alpha \beta = m + 2 が得られます。
α+β<0\alpha + \beta < 0 より、2m<02m < 0
m<0m < 0
αβ>0\alpha \beta > 0 より、m+2>0m + 2 > 0
m>2m > -2
以上の条件をすべて満たす mm の範囲を求めます。
m<1m < -1 または m>2m > 2
m<0m < 0
m>2m > -2
これらを数直線で考えると、2<m<1-2 < m < -1 が得られます。
(2) 正の解と負の解を持つ場合
2つの解 α,β\alpha, \beta の符号が異なるので、αβ<0\alpha \beta < 0 となる必要があります。
解と係数の関係から、αβ=m+2\alpha \beta = m + 2 なので、
m+2<0m + 2 < 0
m<2m < -2

3. 最終的な答え

(1) 2<m<1-2 < m < -1
(2) m<2m < -2

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