まず、与えられた関数の逆関数を求める。
y=x+2ax+1 を x について解く。 y(x+2)=ax+1 yx+2y=ax+1 yx−ax=1−2y x(y−a)=1−2y x=y−a1−2y したがって、逆関数は y=x−a1−2x となる。 問題文より、逆関数が元の関数と一致するので、
x+2ax+1=x−a1−2x が成り立つ。 ax2−a2x+x−ax=x−2x2+2−ax ax2−a2x+x−ax=−2x2−2x+1 分母を払うと、
(ax+1)(x−a)=(x+2)(1−2x) ax2−a2x+x−a=x−2x2+2−4x ax2−a2x−a=−2x2−3x+2 この関数が元の関数と一致するためには、
x+2ax+1=x−a1−2xより、 y=x+2ax+1 と y=x−a1−2x が一致する。 これは、
ax2−a2x+x−a=−2x2−3x+2 ax+1=−2x−3 x+2=1−3x が任意のxで成り立つことを意味する。 または、与えられた関数が逆関数と一致するということは、
f(f(x))=x であるということである。 f(x)=x+2ax+1 とすると、 f(f(x))=x+2ax+1+2a(x+2ax+1)+1=ax+1+2(x+2)a(ax+1)+x+2=ax+1+2x+4a2x+a+x+2=(a+2)x+5(a2+1)x+a+2 (a+2)x+5(a2+1)x+a+2=x (a2+1)x+a+2=(a+2)x2+5x (a+2)x2+(5−a2−1)x−a−2=0 (a+2)x2+(4−a2)x−(a+2)=0 (a+2)(x2−1)+(4−a2)x=0 (a+2)(x2−1)−(a+2)(a−2)x=0 あるいは、
元の関数と逆関数が一致するためには、
または、関数が逆関数と一致するための条件として、漸近線の傾きが-1になるというのがある。