濃度が $x$% の食塩水 200g があります。これに、(A) 水を 110g 加える、または (B) 食塩を 7g 加える操作を行い、食塩水の濃度を 4% 以上 6% 以下にしたい。 (1) (A) の操作を 1 回行った後の食塩水に含まれる食塩の重さ (g) を $x$ を用いて表し、そのときの食塩水の濃度 (%) を $x$ を用いて表す。 (2) (A) または (B) のいずれかの操作を 1 回行うことで、食塩水の濃度が 4% 以上 6% 以下になるような $x$ の値の範囲を小数で求める。 (3) (A) または (B) のいずれの操作を 1 回行っても、食塩水の濃度が 4% 以上 6% 以下にならないとき、(A) または (B) のいずれかの操作をもう 1 回行うことで、食塩水の濃度が 4% 以上 6% 以下になるような $x$ の値の範囲を小数で求める。ただし、1 回目と 2 回目で異なる操作を行ってもよい。

算数濃度食塩水不等式文章題
2025/7/8

1. 問題の内容

濃度が xx% の食塩水 200g があります。これに、(A) 水を 110g 加える、または (B) 食塩を 7g 加える操作を行い、食塩水の濃度を 4% 以上 6% 以下にしたい。
(1) (A) の操作を 1 回行った後の食塩水に含まれる食塩の重さ (g) を xx を用いて表し、そのときの食塩水の濃度 (%) を xx を用いて表す。
(2) (A) または (B) のいずれかの操作を 1 回行うことで、食塩水の濃度が 4% 以上 6% 以下になるような xx の値の範囲を小数で求める。
(3) (A) または (B) のいずれの操作を 1 回行っても、食塩水の濃度が 4% 以上 6% 以下にならないとき、(A) または (B) のいずれかの操作をもう 1 回行うことで、食塩水の濃度が 4% 以上 6% 以下になるような xx の値の範囲を小数で求める。ただし、1 回目と 2 回目で異なる操作を行ってもよい。

2. 解き方の手順

(1)
元の食塩水 200g に含まれる食塩の重さは x100×200=2x\frac{x}{100} \times 200 = 2x (g) です。
(A) の操作で水を 110g 加えても食塩の重さは変わらないので、食塩の重さは 2x2x (g) のままです。
食塩水の重さは 200+110=310200 + 110 = 310 (g) になります。
したがって、食塩水の濃度は 2x310×100=200x310=20x31\frac{2x}{310} \times 100 = \frac{200x}{310} = \frac{20x}{31} (%) となります。
(2)
(A) の操作を行った場合、濃度は 20x31\frac{20x}{31} (%) です。これが 4% 以上 6% 以下となるので、
420x3164 \le \frac{20x}{31} \le 6
4×3120x6×314 \times 31 \le 20x \le 6 \times 31
12420x186124 \le 20x \le 186
12420x18620\frac{124}{20} \le x \le \frac{186}{20}
6.2x9.36.2 \le x \le 9.3
(B) の操作を行った場合、食塩の重さは 2x+72x + 7 (g) となり、食塩水の重さは 200+7=207200 + 7 = 207 (g) となります。
濃度は 2x+7207×100\frac{2x+7}{207} \times 100 (%) です。これが 4% 以上 6% 以下となるので、
4100(2x+7)20764 \le \frac{100(2x+7)}{207} \le 6
4×207100(2x+7)6×2074 \times 207 \le 100(2x+7) \le 6 \times 207
828200x+7001242828 \le 200x + 700 \le 1242
128200x542128 \le 200x \le 542
128200x542200\frac{128}{200} \le x \le \frac{542}{200}
0.64x2.710.64 \le x \le 2.71
したがって、(A) の場合 6.2x9.36.2 \le x \le 9.3、(B) の場合 0.64x2.710.64 \le x \le 2.71 となります。
(3)
(A) を 1 回行うと 6.2x9.36.2 \le x \le 9.3 でなければ 4% 以上 6% 以下になりません。
(B) を 1 回行うと 0.64x2.710.64 \le x \le 2.71 でなければ 4% 以上 6% 以下になりません。
(A) の後 (B) を行う場合: (A) を行うと濃度は 20x31\frac{20x}{31} (%)。食塩水の重さは 310g。食塩の重さは 2x2x (g)。
ここに 7g の食塩を加えるので、食塩の重さは 2x+72x + 7 (g)、食塩水の重さは 310+7=317310 + 7 = 317 (g)。
濃度は 2x+7317×100\frac{2x+7}{317} \times 100 (%)。これが 4% 以上 6% 以下となるので、
4100(2x+7)31764 \le \frac{100(2x+7)}{317} \le 6
4×317200x+7006×3174 \times 317 \le 200x + 700 \le 6 \times 317
1268200x+70019021268 \le 200x + 700 \le 1902
568200x1202568 \le 200x \le 1202
2.84x6.012.84 \le x \le 6.01
(B) の後 (A) を行う場合: (B) を行うと濃度は 100(2x+7)207\frac{100(2x+7)}{207} (%)。食塩水の重さは 207g。食塩の重さは 2x+72x+7 (g)。
ここに 110g の水を加えるので、食塩の重さは 2x+72x+7 (g)、食塩水の重さは 207+110=317207 + 110 = 317 (g)。
濃度は 2x+7317×100\frac{2x+7}{317} \times 100 (%)。これが 4% 以上 6% 以下となるので、
4100(2x+7)31764 \le \frac{100(2x+7)}{317} \le 6
4×317200x+7006×3174 \times 317 \le 200x + 700 \le 6 \times 317
1268200x+70019021268 \le 200x + 700 \le 1902
568200x1202568 \le 200x \le 1202
2.84x6.012.84 \le x \le 6.01
(A) の後 (B) でも (B) の後 (A) でも 2.84x6.012.84 \le x \le 6.01
(2)より、(A)の操作を1回行うと6.2x9.36.2 \le x \le 9.3、(B)の操作を1回行うと0.64x2.710.64 \le x \le 2.71 なので、1回の操作では4%以上6%以下になりません。
したがって、2.84x6.012.84 \le x \le 6.01

3. 最終的な答え

(1) 食塩の重さ: 2x2x (g), 濃度: 20x31\frac{20x}{31} (%)
(2) 0.64x2.710.64 \le x \le 2.71, 6.2x9.36.2 \le x \le 9.3
(3) 2.84x6.012.84 \le x \le 6.01