$a$ は正の定数とする。関数 $y = x^2 - 4x + 1$ ($0 \le x \le a$) の最大値を求めよ。

代数学二次関数最大値場合分け平方完成
2025/7/8

1. 問題の内容

aa は正の定数とする。関数 y=x24x+1y = x^2 - 4x + 1 (0xa0 \le x \le a) の最大値を求めよ。

2. 解き方の手順

まず、与えられた2次関数を平方完成します。
y=x24x+1=(x2)24+1=(x2)23y = x^2 - 4x + 1 = (x - 2)^2 - 4 + 1 = (x - 2)^2 - 3
この関数のグラフは下に凸の放物線で、軸は x=2x = 2 です。
定義域は 0xa0 \le x \le a です。
軸の位置と定義域の端点の位置関係によって、最大値を取る場所が変わります。場合分けをして考えます。
(i) 0<a<20 < a < 2 のとき:
定義域は 0xa0 \le x \le a であり、軸 x=2x = 2 は定義域の外にあります。
この場合、定義域の左端 x=0x = 0 で最大値を取ります。
y(0)=024(0)+1=1y(0) = 0^2 - 4(0) + 1 = 1
したがって、最大値は1です。
(ii) a=2a = 2 のとき:
定義域は 0x20 \le x \le 2 であり、軸 x=2x = 2 は定義域の右端にあります。
この場合も、定義域の左端 x=0x = 0 で最大値を取ります。
y(0)=024(0)+1=1y(0) = 0^2 - 4(0) + 1 = 1
したがって、最大値は1です。
(iii) a>2a > 2 のとき:
定義域は 0xa0 \le x \le a であり、軸 x=2x = 2 は定義域の中にあります。
この場合、定義域の左端 x=0x = 0 と右端 x=ax = a のどちらかで最大値を取ります。
y(0)=1y(0) = 1
y(a)=a24a+1y(a) = a^2 - 4a + 1
y(a)>y(0)y(a) > y(0) となるのは a24a+1>1a^2 - 4a + 1 > 1、すなわち a24a>0a^2 - 4a > 0a(a4)>0a(a - 4) > 0 のときです。
a>2a > 2 より、a4>0a - 4 > 0、つまり a>4a > 4 のとき、y(a)>y(0)y(a) > y(0) となります。
したがって、2<a42 < a \le 4 のとき、最大値は1であり、a>4a > 4 のとき、最大値は a24a+1a^2 - 4a + 1 です。
まとめると、
0<a40 < a \le 4 のとき、最大値は1です。
a>4a > 4 のとき、最大値は a24a+1a^2 - 4a + 1 です。

3. 最終的な答え

0<a40 < a \le 4 のとき、最大値: 1
a>4a > 4 のとき、最大値: a24a+1a^2 - 4a + 1