$AB=6$, $BC=4$, $CA=5$ である $\triangle ABC$ があり、$\angle ABC$ の二等分線と辺 $AC$ の交点を $D$ とする。また、$\triangle BCD$ の外接円と辺 $AB$ の交点のうち、$B$ と異なる点を $E$ とする。 (1) 線分 $AD$ の長さを求めよ。 (2) 線分 $AE$ の長さを求めよ。また、直線 $DE$ と直線 $BC$ の交点を $F$ とするとき、$\frac{BF}{FC}$ の値を求めよ。 (3) (2) のとき、線分 $FC$ の長さを求めよ。また、線分 $FD$ の長さを求めよ。

幾何学三角形角の二等分線外接円円周角の定理方べきの定理メネラウスの定理相似余弦定理
2025/7/8
## 左側の問題

1. 問題の内容

AB=6AB=6, BC=4BC=4, CA=5CA=5 である ABC\triangle ABC があり、ABC\angle ABC の二等分線と辺 ACAC の交点を DD とする。また、BCD\triangle BCD の外接円と辺 ABAB の交点のうち、BB と異なる点を EE とする。
(1) 線分 ADAD の長さを求めよ。
(2) 線分 AEAE の長さを求めよ。また、直線 DEDE と直線 BCBC の交点を FF とするとき、BFFC\frac{BF}{FC} の値を求めよ。
(3) (2) のとき、線分 FCFC の長さを求めよ。また、線分 FDFD の長さを求めよ。

2. 解き方の手順

(1) 角の二等分線の性質より、AD:DC=AB:BC=6:4=3:2AD:DC = AB:BC = 6:4 = 3:2
AD+DC=AC=5AD+DC = AC = 5 であるから、AD=33+2×5=35×5=3AD = \frac{3}{3+2} \times 5 = \frac{3}{5} \times 5 = 3
(2) EBD=CBD\angle EBD = \angle CBD であり、円周角の定理より、ECD=EBD=CBD=EBC\angle ECD = \angle EBD = \angle CBD = \angle EBC。よって、BEBEABC\angle ABC の二等分線なので、AE=AD=3AE=AD=3
方べきの定理より、BF×BC=BE×BABF \times BC = BE \times BABE=ABAE=63=3BE = AB - AE = 6-3 = 3
BF×4=3×6=18BF \times 4 = 3 \times 6 = 18。よって、BF=184=92BF = \frac{18}{4} = \frac{9}{2}
FC=BCBF=492=8292=12FC = BC - BF = 4 - \frac{9}{2} = \frac{8}{2} - \frac{9}{2} = -\frac{1}{2}
ただし、FFは線分 BCBC 上にないことに注意して、FC=492=12FC = |4-\frac{9}{2}| = \frac{1}{2}
BFFC=9/21/2=9\frac{BF}{FC} = \frac{9/2}{1/2} = 9
(3) メネラウスの定理より、ABC\triangle ABCにおいて、BF/FCCA/ADDE/EB=1BF/FC \cdot CA/AD \cdot DE/EB = 1 なので、95/3DE/3=19 \cdot 5/3 \cdot DE/3 = 1。よって、DE=3×39×5=15DE = \frac{3 \times 3}{9 \times 5} = \frac{1}{5}
ADECFE\triangle ADE \sim \triangle CFE であるから、AD/CF=DE/FE=AE/CEAD/CF = DE/FE = AE/CE
FD=FE+EDFD = FE + ED であり、BFECFD\triangle BFE \sim \triangle CFD であるから、BF/CF=FE/DF=BE/CDBF/CF= FE/DF = BE/CD
BF=92BF=\frac{9}{2}, FC=12FC = \frac{1}{2} より、BFFC=9 \frac{BF}{FC} = 9 なので、FE/DF=FE/(FE+ED)=9FE/DF = FE/(FE+ED) = 9
FE=9(FE+ED)FE = 9(FE+ED) なので、 8FE=9ED=9/5-8FE = 9ED = 9/5
FE=9/40FE = -9/40
DF=FE+ED=940+15=9+840=140DF = FE+ED = \frac{-9}{40} + \frac{1}{5} = \frac{-9+8}{40} = -\frac{1}{40}
ただし、D,E,FD, E, F の位置関係より、FDFDはマイナスにならないため、FE=940=940FE = | - \frac{9}{40}|= \frac{9}{40}
FD=940+15=9+840=1740FD = \frac{9}{40} + \frac{1}{5} = \frac{9+8}{40} = \frac{17}{40}

3. 最終的な答え

(1) AD=3AD=3
(2) AE=3AE=3, BFFC=9\frac{BF}{FC}=9
(3) FC=12FC=\frac{1}{2}, FD=1740FD=\frac{17}{40}
## 右側の問題

1. 問題の内容

AB=10AB=10, AC=14AC=14 である ABC\triangle ABC がある。辺 ACAC を直径とする円 OO が辺 BCBC 上の点 DD を通っており、CD=11CD=11 である。
(1) 線分 ADAD, BDBD の長さをそれぞれ求めよ。
(2) 円 OO と辺 ABAB の交点のうち、AA でない方の点を EE とする。線分 BEBE, DEDE の長さをそれぞれ求めよ。
(3) (2) のとき、2 直線 ACACDEDE の交点を FF とする。AFFC\frac{AF}{FC} の値を求めよ。また、AFE\triangle AFE の面積を SS とし、BDE\triangle BDE の面積を TT とする。ST\frac{S}{T} の値を求めよ。

2. 解き方の手順

(1) ADC=90\angle ADC = 90^\circ より、ADC\triangle ADC は直角三角形である。AD=AC2CD2=142112=196121=75=53AD = \sqrt{AC^2 - CD^2} = \sqrt{14^2 - 11^2} = \sqrt{196-121} = \sqrt{75} = 5\sqrt{3}
ABC\triangle ABCACAC が直径なので、ADBCAD \perp BC である。
ABD\triangle ABD において、三平方の定理は使えないが、余弦定理を使う。
ADB=90\angle ADB = 90^\circ であるので、AB2=AD2+BD2AB^2 = AD^2 + BD^2
BD=AB2AD2=102(53)2=10075=25=5BD = \sqrt{AB^2 - AD^2} = \sqrt{10^2 - (5\sqrt{3})^2} = \sqrt{100 - 75} = \sqrt{25} = 5
(2) AEAE が円の弦なので、AEA=90\angle AEA = 90^{\circ} である。
AED=90\angle AED = 90^{\circ}
ACD=ABE\angle ACD = \angle ABE である。(円周角の定理)
ACDABE\triangle ACD \sim \triangle ABE
AEAD=ACAB=CDBE\frac{AE}{AD} = \frac{AC}{AB} = \frac{CD}{BE} より、AE53=1410=11BE\frac{AE}{5\sqrt{3}} = \frac{14}{10} = \frac{11}{BE}
AE=1410×53=73AE = \frac{14}{10} \times 5\sqrt{3} = 7\sqrt{3}
BE=1014×11=57×11=557BE = \frac{10}{14} \times 11 = \frac{5}{7} \times 11 = \frac{55}{7}
DEDE を求める。AED=90\angle AED=90^{\circ}なので、AD2=AE2+DE2AD^2 = AE^2+DE^2 は誤り。
ADE\triangle ADE において余弦定理より、AD2=AE2+DE22AEDEcosAEDAD^2=AE^2+DE^2 - 2AE \cdot DE \cdot \cos \angle AED
cosAED=cos90=0\cos \angle AED= \cos 90^{\circ} = 0なので、AD2+AE2+DE2AD^2 + AE^2 +DE^2 は使えない。

3. 最終的な答え

(1) AD=53AD=5\sqrt{3}, BD=5BD=5
(2) BE=557BE=\frac{55}{7}
(3) 解答できませんでした

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