点A, B, Cの座標が与えられており、以下の問題を解きます。 (1) 点Aの位置ベクトル $\vec{r_A}$ を $i, j, k$ を用いて求めます。 (2) 線分AB上の任意の点Pの位置ベクトル $\vec{r(t)}$ を、$t=0$ のときA、$t=1$ のときBに対応するように、$i, j, k$ を用いて表します。 (3) 線分AB上の任意の点Pの位置ベクトル $\vec{r(s)}$ を、$s=0$ のときAで、$s$ が線分APの長さに等しくなるように表します。

幾何学ベクトル位置ベクトル空間ベクトル線分ベクトルの加減算ベクトルのスカラー倍ベクトルの大きさ
2025/7/11

1. 問題の内容

点A, B, Cの座標が与えられており、以下の問題を解きます。
(1) 点Aの位置ベクトル rA\vec{r_A}i,j,ki, j, k を用いて求めます。
(2) 線分AB上の任意の点Pの位置ベクトル r(t)\vec{r(t)} を、t=0t=0 のときA、t=1t=1 のときBに対応するように、i,j,ki, j, k を用いて表します。
(3) 線分AB上の任意の点Pの位置ベクトル r(s)\vec{r(s)} を、s=0s=0 のときAで、ss が線分APの長さに等しくなるように表します。

2. 解き方の手順

(1) 点Aの座標が (1, 2, 0) なので、位置ベクトル rA\vec{r_A}i+2j+0k=i+2ji + 2j + 0k = i + 2j となります。
(2) 線分AB上の点Pの位置ベクトル r(t)\vec{r(t)} は、点Aの位置ベクトル rA\vec{r_A} と点Bの位置ベクトル rB\vec{r_B} を用いて、
r(t)=(1t)rA+trB\vec{r(t)} = (1-t)\vec{r_A} + t\vec{r_B} と表せます。
点Aの座標は (1, 2, 0) なので、rA=i+2j\vec{r_A} = i + 2j です。
点Bの座標は (-2, 0, 3) なので、rB=2i+0j+3k=2i+3k\vec{r_B} = -2i + 0j + 3k = -2i + 3k です。
したがって、
r(t)=(1t)(i+2j)+t(2i+3k)=i+2jti2tj2ti+3tk=(13t)i+(22t)j+3tk=(i+2j)+t(3i2j+3k)\vec{r(t)} = (1-t)(i + 2j) + t(-2i + 3k) = i + 2j - ti - 2tj - 2ti + 3tk = (1 - 3t)i + (2 - 2t)j + 3tk = (i + 2j) + t(-3i - 2j + 3k)
となります。
(3) 線分ABの長さは、
AB=rBrA=(2i+3k)(i+2j)=3i2j+3k=(3)2+(2)2+32=9+4+9=22|\vec{AB}| = |\vec{r_B} - \vec{r_A}| = |(-2i + 3k) - (i + 2j)| = |-3i - 2j + 3k| = \sqrt{(-3)^2 + (-2)^2 + 3^2} = \sqrt{9 + 4 + 9} = \sqrt{22}
となります。
ss が線分APの長さに等しいとき、t=sAB=s22t = \frac{s}{|\vec{AB}|} = \frac{s}{\sqrt{22}} となります。
したがって、
r(s)=(i+2j)+s22(3i2j+3k)\vec{r(s)} = (i + 2j) + \frac{s}{\sqrt{22}}(-3i - 2j + 3k)
となります。
r(s)=(i+2j)+s22(3i2j+3k)\vec{r(s)} = (i + 2j) + \frac{s}{\sqrt{22}}(-3i - 2j + 3k) は、 122s(3i2j+3k)+(i+2j)\frac{1}{\sqrt{22}} s (-3i - 2j + 3k) + (i + 2j)と表すことができます。

3. 最終的な答え

(1) rA=i+2j\vec{r_A} = i + 2j
(2) r(t)=(3i2j+3k)t+(i+2j)\vec{r(t)} = (-3i - 2j + 3k)t + (i + 2j)
(3) r(s)=122s(3i2j+3k)+(i+2j)\vec{r(s)} = \frac{1}{\sqrt{22}} s (-3i - 2j + 3k) + (i + 2j)

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