四面体ABCDにおいて、$AB=6$, $BC=\sqrt{13}$, $AD=BD=CD=CA=5$が与えられている。 (1) $\angle BAC = \theta$ とするとき、$\cos \theta$ および $\sin \theta$ の値を求める。 (2) $\triangle ABC$ の面積を求める。 (3) 頂点Dから$\triangle ABC$に下ろした垂線をDHとするとき、$AH=BH=CH$が成り立つことを示し、$AH$を求める。 (4) 四面体ABCDの体積を求める。 (5) 頂点Bから$\triangle ACD$に下ろした垂線の長さを求める。

幾何学四面体体積余弦定理正弦定理面積空間図形
2025/7/11
はい、承知いたしました。

1. 問題の内容

四面体ABCDにおいて、AB=6AB=6, BC=13BC=\sqrt{13}, AD=BD=CD=CA=5AD=BD=CD=CA=5が与えられている。
(1) BAC=θ\angle BAC = \theta とするとき、cosθ\cos \theta および sinθ\sin \theta の値を求める。
(2) ABC\triangle ABC の面積を求める。
(3) 頂点DからABC\triangle ABCに下ろした垂線をDHとするとき、AH=BH=CHAH=BH=CHが成り立つことを示し、AHAHを求める。
(4) 四面体ABCDの体積を求める。
(5) 頂点BからACD\triangle ACDに下ろした垂線の長さを求める。

2. 解き方の手順

(1) ABC\triangle ABCにおいて余弦定理を用いる。
BC2=AB2+AC22ABACcosθBC^2 = AB^2 + AC^2 - 2 \cdot AB \cdot AC \cdot \cos \theta
(13)2=62+52265cosθ(\sqrt{13})^2 = 6^2 + 5^2 - 2 \cdot 6 \cdot 5 \cdot \cos \theta
13=36+2560cosθ13 = 36 + 25 - 60 \cos \theta
60cosθ=4860 \cos \theta = 48
cosθ=4860=45\cos \theta = \frac{48}{60} = \frac{4}{5}
sin2θ+cos2θ=1\sin^2 \theta + \cos^2 \theta = 1より、
sin2θ=1(45)2=11625=925\sin^2 \theta = 1 - (\frac{4}{5})^2 = 1 - \frac{16}{25} = \frac{9}{25}
sinθ=925=35\sin \theta = \sqrt{\frac{9}{25}} = \frac{3}{5} (∵ 0<θ<π0 < \theta < \piなのでsinθ>0\sin \theta > 0)
(2) ABC\triangle ABC の面積Sは
S=12ABACsinθ=126535=1263=9S = \frac{1}{2} \cdot AB \cdot AC \cdot \sin \theta = \frac{1}{2} \cdot 6 \cdot 5 \cdot \frac{3}{5} = \frac{1}{2} \cdot 6 \cdot 3 = 9
(3) AD=BD=CD=5AD=BD=CD=5より、点DからABC\triangle ABCに下ろした垂線の足HはABC\triangle ABCの外心である。
また、AH=BH=CHAH = BH = CHが成り立つ。
ABC\triangle ABCの外接円の半径をRとすると、正弦定理より
BCsinθ=2R\frac{BC}{\sin \theta} = 2R
1335=2R\frac{\sqrt{13}}{\frac{3}{5}} = 2R
2R=51332R = \frac{5\sqrt{13}}{3}
R=5136R = \frac{5\sqrt{13}}{6}
AH=R=5136AH = R = \frac{5\sqrt{13}}{6}
(4) DHの長さを求める。
ADH\triangle ADHは直角三角形なので、AD2=AH2+DH2AD^2 = AH^2 + DH^2
DH2=AD2AH2=52(5136)2=25251336=25(11336)=252336=57536DH^2 = AD^2 - AH^2 = 5^2 - (\frac{5\sqrt{13}}{6})^2 = 25 - \frac{25 \cdot 13}{36} = 25(1 - \frac{13}{36}) = 25 \cdot \frac{23}{36} = \frac{575}{36}
DH=57536=5236DH = \sqrt{\frac{575}{36}} = \frac{5\sqrt{23}}{6}
四面体ABCDの体積Vは
V=13ABCDH=1395236=35236=5232V = \frac{1}{3} \cdot \triangle ABC \cdot DH = \frac{1}{3} \cdot 9 \cdot \frac{5\sqrt{23}}{6} = \frac{3 \cdot 5\sqrt{23}}{6} = \frac{5\sqrt{23}}{2}
(5) ACD\triangle ACDの面積を求める。ACD\triangle ACDAC=AD=CD=5AC=AD=CD=5の正三角形なので、
ACD=3452=2534\triangle ACD = \frac{\sqrt{3}}{4} \cdot 5^2 = \frac{25\sqrt{3}}{4}
頂点BからACD\triangle ACDに下ろした垂線の長さをhとすると、四面体ABCDの体積Vは
V=13ACDh=132534hV = \frac{1}{3} \cdot \triangle ACD \cdot h = \frac{1}{3} \cdot \frac{25\sqrt{3}}{4} \cdot h
5232=25312h\frac{5\sqrt{23}}{2} = \frac{25\sqrt{3}}{12} \cdot h
h=523212253=231653=62353=66915=2695h = \frac{5\sqrt{23}}{2} \cdot \frac{12}{25\sqrt{3}} = \frac{\sqrt{23}}{1} \cdot \frac{6}{5\sqrt{3}} = \frac{6\sqrt{23}}{5\sqrt{3}} = \frac{6\sqrt{69}}{15} = \frac{2\sqrt{69}}{5}

3. 最終的な答え

(1) cosθ=45\cos \theta = \frac{4}{5}, sinθ=35\sin \theta = \frac{3}{5}
(2) ABC=9\triangle ABC = 9
(3) AH=5136AH = \frac{5\sqrt{13}}{6}
(4) 四面体ABCDの体積 = 5232\frac{5\sqrt{23}}{2}
(5) 頂点BからACD\triangle ACDに下ろした垂線の長さ = 2695\frac{2\sqrt{69}}{5}

「幾何学」の関連問題

三角形ABCにおいて、辺ABを2:3に内分する点をD、辺ACを4:3に内分する点をEとする。直線BEと直線CDの交点をPとし、直線APが辺BCと交わる点をFとする。 (1) ベクトルAPをベクトルAB...

ベクトル三角形内分線分の比
2025/7/11

4点A(-3, 2), B(2, -2), C(4, 3)と点Dを頂点とする平行四辺形があるとき、点Dの座標としてありうるものを全て求める。

座標平面平行四辺形ベクトル中点
2025/7/11

座標平面上の4点 $A(0,0)$, $B(0,1)$, $C(1,1)$, $D(1,0)$ が与えられています。 実数 $0<t<1$ に対して、線分 $AB$, $BC$, $CD$ を $t:...

座標平面内分点面積曲線の長さ積分
2025/7/11

三角形ABCにおいて、$AB=3, BC=6, CA=5$である。 (1) $\cos{\angle B}$と三角形ABCの面積を求める。 (2) 辺BCの中点をMとし、直線AMと三角形ABCの外接円...

三角形余弦定理ヘロンの公式外接円方べきの定理相似面積
2025/7/11

三角形ABCの重心をGとし、直線AGと辺BCの交点をDとする。このとき、三角形BDGの面積と三角形ABCの面積の比を求める問題です。ただし、問題文には$\frac{\triangle BDGの面積}{...

三角形重心面積比中線相似
2025/7/11

二つの問題があります。 (1) 直線 $l$ は円 $O$ と円 $O'$ の共通接線であるとき、$x$ の値を求めよ。円 $O$ の半径は6, 円 $O'$ の半径は2である。 (2) 直線 $AB...

接線三平方の定理方べきの定理
2025/7/11

円に内接する四角形ABCDがあり、点Aにおける円の接線をlとする。$\angle DAB = 42^\circ$ 、$\angle DBA = 25^\circ$であるとき、$\angle BCD$の...

四角形接弦定理円周角の定理
2025/7/11

四角形ABCDは円に内接しており、点Aにおける円の接線を$l$とする。$\angle DAB = 42^\circ$、$\angle ABD = 25^\circ$ のとき、$\angle BCD$ ...

四角形接弦定理円周角の定理
2025/7/11

三角形ABCにおいて、$BC=4$, $CA=5$, $\cos{C} = \frac{\sqrt{3}}{2}$であるとき、三角形ABCの面積を求める。

三角形面積三角比余弦定理
2025/7/11

円に内接する四角形ABCDがあり、点Aにおける円の接線をlとします。$\angle DAB = 42^\circ$、$\angle DBA = 25^\circ$であるとき、$\angle BCD$の...

四角形接弦定理円周角の定理角度
2025/7/11