問題は2つあります。 (1) 点 A(4, -1, 3) と点 B(2, 1, 1) を通る直線と xy 平面の交点の座標を求めます。 (2) 4点 O(0, 0, 0), A(1, 3, -2), B(3, -1, 1), C(-1, t, -5) が同一平面上にあるような t の値を求めます。

幾何学ベクトル空間ベクトル直線平面交点一次従属
2025/7/11

1. 問題の内容

問題は2つあります。
(1) 点 A(4, -1, 3) と点 B(2, 1, 1) を通る直線と xy 平面の交点の座標を求めます。
(2) 4点 O(0, 0, 0), A(1, 3, -2), B(3, -1, 1), C(-1, t, -5) が同一平面上にあるような t の値を求めます。

2. 解き方の手順

(1) 直線 AB の方程式を求めます。次に、z 座標が 0 になるようにパラメータを設定し、交点の x 座標と y 座標を求めます。
(2) 4点 O, A, B, C が同一平面上にあるとき、ベクトル OA\overrightarrow{OA}, OB\overrightarrow{OB}, OC\overrightarrow{OC} が一次従属になります。つまり、OC=sOA+tOB\overrightarrow{OC} = s\overrightarrow{OA} + t\overrightarrow{OB} となる実数 s, t が存在します。この式から t の値を求めます。
(1)
ベクトル AB\overrightarrow{AB} は、
AB=(241(1)13)=(222)\overrightarrow{AB} = \begin{pmatrix} 2-4 \\ 1-(-1) \\ 1-3 \end{pmatrix} = \begin{pmatrix} -2 \\ 2 \\ -2 \end{pmatrix}
直線 AB 上の点は、パラメータ k を用いて
(xyz)=(413)+k(222)=(42k1+2k32k)\begin{pmatrix} x \\ y \\ z \end{pmatrix} = \begin{pmatrix} 4 \\ -1 \\ 3 \end{pmatrix} + k \begin{pmatrix} -2 \\ 2 \\ -2 \end{pmatrix} = \begin{pmatrix} 4-2k \\ -1+2k \\ 3-2k \end{pmatrix}
と表されます。xy 平面上では z = 0 なので、
32k=03 - 2k = 0
k=32k = \frac{3}{2}
このとき、
x=42(32)=43=1x = 4 - 2(\frac{3}{2}) = 4 - 3 = 1
y=1+2(32)=1+3=2y = -1 + 2(\frac{3}{2}) = -1 + 3 = 2
したがって、直線 AB と xy 平面の交点の座標は (1, 2, 0) となります。
(2)
ベクトル OA\overrightarrow{OA}, OB\overrightarrow{OB}, OC\overrightarrow{OC} は、
OA=(132)\overrightarrow{OA} = \begin{pmatrix} 1 \\ 3 \\ -2 \end{pmatrix}
OB=(311)\overrightarrow{OB} = \begin{pmatrix} 3 \\ -1 \\ 1 \end{pmatrix}
OC=(1t5)\overrightarrow{OC} = \begin{pmatrix} -1 \\ t \\ -5 \end{pmatrix}
OC=sOA+uOB\overrightarrow{OC} = s\overrightarrow{OA} + u\overrightarrow{OB} となる s, u を求めます。
(1t5)=s(132)+u(311)=(s+3u3su2s+u)\begin{pmatrix} -1 \\ t \\ -5 \end{pmatrix} = s\begin{pmatrix} 1 \\ 3 \\ -2 \end{pmatrix} + u\begin{pmatrix} 3 \\ -1 \\ 1 \end{pmatrix} = \begin{pmatrix} s+3u \\ 3s-u \\ -2s+u \end{pmatrix}
以下の連立方程式を解きます。
1=s+3u-1 = s + 3u
t=3sut = 3s - u
5=2s+u-5 = -2s + u
最初の式と最後の式から s と u を求めます。
1=s+3u-1 = s + 3u
5=2s+u-5 = -2s + u
最初の式を2倍すると、2=2s+6u-2 = 2s + 6u
最後の式と足すと、7=7u-7 = 7u なので、u=1u = -1
s=13u=13(1)=1+3=2s = -1 - 3u = -1 - 3(-1) = -1 + 3 = 2
したがって、
t=3su=3(2)(1)=6+1=7t = 3s - u = 3(2) - (-1) = 6 + 1 = 7

3. 最終的な答え

(1) (1, 2, 0)
(2) t = 7

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