三角形ABCにおいて、辺ABを1:3に内分する点をD、辺ACを2:3に内分する点をEとする。線分CDとBEの交点をFとし、直線AFと辺BCの交点をGとする。このとき、三角形EFGの面積が三角形ABCの面積の何倍になるかを求める。

幾何学三角形面積比チェバの定理メネラウスの定理内分
2025/7/11

1. 問題の内容

三角形ABCにおいて、辺ABを1:3に内分する点をD、辺ACを2:3に内分する点をEとする。線分CDとBEの交点をFとし、直線AFと辺BCの交点をGとする。このとき、三角形EFGの面積が三角形ABCの面積の何倍になるかを求める。

2. 解き方の手順

この問題は、チェバの定理、メネラウスの定理、面積比の性質を用いることで解くことができる。
まず、チェバの定理より、
ADDBBGGCCEEA=1\frac{AD}{DB} \cdot \frac{BG}{GC} \cdot \frac{CE}{EA} = 1
問題文より、AD:DB=1:3AD:DB = 1:3CE:EA=3:2CE:EA = 3:2なので、
13BGGC32=1\frac{1}{3} \cdot \frac{BG}{GC} \cdot \frac{3}{2} = 1
BGGC=2\frac{BG}{GC} = 2
したがって、BG:GC=2:1BG:GC = 2:1
次に、メネラウスの定理を三角形ADCと直線BGに対して適用する。
ABBDDFFCCGGA=1\frac{AB}{BD} \cdot \frac{DF}{FC} \cdot \frac{CG}{GA} = 1
問題文より、AB:BD=4:3AB:BD = 4:3であり、CG:BG=1:2CG:BG = 1:2であるので、CG:BC=1:3CG:BC=1:3となる。
よって、CG=13BCCG = \frac{1}{3}BCGA=23BCGA = \frac{2}{3}BC となる。また、計算の都合上 AG:GC=23:13=2:1AG:GC=\frac{2}{3}:\frac{1}{3}=2:1なのでGC:AG=1:2GC:AG=1:2となる。
43DFFC12=1\frac{4}{3} \cdot \frac{DF}{FC} \cdot \frac{1}{2} = 1
DFFC=32\frac{DF}{FC} = \frac{3}{2}
したがって、DF:FC=3:2DF:FC = 3:2
次に、メネラウスの定理を三角形BCEと直線ADに対して適用する。
BAADDFFEEAAC=1\frac{BA}{AD} \cdot \frac{DF}{FE} \cdot \frac{EA}{AC} = 1
問題文より、BA:AD=4:1BA:AD = 4:1EA:AC=2:5EA:AC=2:5なので、
41CFFB25=1\frac{4}{1} \cdot \frac{CF}{FB} \cdot \frac{2}{5} = 1
BFFE=85\frac{BF}{FE} = \frac{8}{5}
三角形AFEの面積をSとおくと、三角形ABEの面積はBF+FEFES=135S\frac{BF+FE}{FE}S=\frac{13}{5}Sとなる。
三角形ABCの面積はACAE×135S=52×135S=132S\frac{AC}{AE}\times \frac{13}{5}S=\frac{5}{2}\times \frac{13}{5}S=\frac{13}{2}Sとなる。
また、三角形AFCの面積はCFDF+FC×\frac{CF}{DF+FC}\times三角形ADC=25×=\frac{2}{5}\times三角形ADCとなる。
三角形ADCの面積はADAB×\frac{AD}{AB}\times三角形ABC=14×132S=138S=\frac{1}{4}\times\frac{13}{2}S=\frac{13}{8}Sとなる。
よって、三角形AFCの面積は25×138S=1320S\frac{2}{5}\times\frac{13}{8}S=\frac{13}{20}Sとなる。
三角形EFGの面積をTとおくと、
TS=FGAF×FEBE\frac{T}{S} = \frac{FG}{AF}\times \frac{FE}{BE}
FGAF=1AGAF\frac{FG}{AF}=1-\frac{AG}{AF}
FEBE=513\frac{FE}{BE}=\frac{5}{13}
ここで面積比を利用する。
EFG=GCBCFEBEEBC=1351335ABC=113ABC\triangle EFG = \frac{GC}{BC} \cdot \frac{FE}{BE} \cdot \triangle EBC = \frac{1}{3} \cdot \frac{5}{13} \cdot \frac{3}{5} \triangle ABC = \frac{1}{13} \triangle ABC
EFG=BGBCDFDCDBC=233514ABC=110ABC\triangle EFG = \frac{BG}{BC} \cdot \frac{DF}{DC} \cdot \triangle DBC = \frac{2}{3} \cdot \frac{3}{5} \cdot \frac{1}{4} \triangle ABC = \frac{1}{10} \triangle ABC
FGC=FGAGGCBCABC\triangle FGC = \frac{FG}{AG} \cdot \frac{GC}{BC} \cdot \triangle ABC
EBG=FEBEBGBCABC=51323ABC\triangle EBG = \frac{FE}{BE} \cdot \frac{BG}{BC} \cdot \triangle ABC = \frac{5}{13} \cdot \frac{2}{3} \cdot \triangle ABC
SEFGSABC=SABC(SABD+SACE+SFBG+SFGC)SABC\frac{S_{\triangle EFG}}{S_{\triangle ABC}} = \frac{S_{\triangle ABC} - (S_{\triangle ABD} + S_{\triangle ACE} + S_{\triangle FBG} + S_{\triangle FGC})}{S_{\triangle ABC}}
EFGABC=118 \frac{EFG}{ABC} = \frac{1}{18}

3. 最終的な答え

1/18

「幾何学」の関連問題

三角形ABCにおいて、辺ABを2:3に内分する点をD、辺ACを4:3に内分する点をEとする。直線BEと直線CDの交点をPとし、直線APが辺BCと交わる点をFとする。 (1) ベクトルAPをベクトルAB...

ベクトル三角形内分線分の比
2025/7/11

4点A(-3, 2), B(2, -2), C(4, 3)と点Dを頂点とする平行四辺形があるとき、点Dの座標としてありうるものを全て求める。

座標平面平行四辺形ベクトル中点
2025/7/11

座標平面上の4点 $A(0,0)$, $B(0,1)$, $C(1,1)$, $D(1,0)$ が与えられています。 実数 $0<t<1$ に対して、線分 $AB$, $BC$, $CD$ を $t:...

座標平面内分点面積曲線の長さ積分
2025/7/11

三角形ABCにおいて、$AB=3, BC=6, CA=5$である。 (1) $\cos{\angle B}$と三角形ABCの面積を求める。 (2) 辺BCの中点をMとし、直線AMと三角形ABCの外接円...

三角形余弦定理ヘロンの公式外接円方べきの定理相似面積
2025/7/11

三角形ABCの重心をGとし、直線AGと辺BCの交点をDとする。このとき、三角形BDGの面積と三角形ABCの面積の比を求める問題です。ただし、問題文には$\frac{\triangle BDGの面積}{...

三角形重心面積比中線相似
2025/7/11

二つの問題があります。 (1) 直線 $l$ は円 $O$ と円 $O'$ の共通接線であるとき、$x$ の値を求めよ。円 $O$ の半径は6, 円 $O'$ の半径は2である。 (2) 直線 $AB...

接線三平方の定理方べきの定理
2025/7/11

円に内接する四角形ABCDがあり、点Aにおける円の接線をlとする。$\angle DAB = 42^\circ$ 、$\angle DBA = 25^\circ$であるとき、$\angle BCD$の...

四角形接弦定理円周角の定理
2025/7/11

四角形ABCDは円に内接しており、点Aにおける円の接線を$l$とする。$\angle DAB = 42^\circ$、$\angle ABD = 25^\circ$ のとき、$\angle BCD$ ...

四角形接弦定理円周角の定理
2025/7/11

三角形ABCにおいて、$BC=4$, $CA=5$, $\cos{C} = \frac{\sqrt{3}}{2}$であるとき、三角形ABCの面積を求める。

三角形面積三角比余弦定理
2025/7/11

円に内接する四角形ABCDがあり、点Aにおける円の接線をlとします。$\angle DAB = 42^\circ$、$\angle DBA = 25^\circ$であるとき、$\angle BCD$の...

四角形接弦定理円周角の定理角度
2025/7/11