三角形ABCがあり、$AB=10$, $AC=14$ です。辺ACを直径とする円Oが辺BC上の点Dを通っており、$CD=11$です。 (1) 線分AD, BDの長さをそれぞれ求めます。 (2) 円Oと辺ABの交点のうち、Aでない方の点をEとします。線分BE, DEの長さをそれぞれ求めます。 (3) (2)のとき、2直線ACとDEの交点をFとします。$\frac{CF}{FA}$ の値を求め、また、三角形AFEの面積をSとし、三角形BDEの面積をTとするとき、$\frac{T}{S}$の値を求めます。

幾何学三角形三平方の定理方べきの定理円周角の定理メネラウスの定理相似
2025/7/8

1. 問題の内容

三角形ABCがあり、AB=10AB=10, AC=14AC=14 です。辺ACを直径とする円Oが辺BC上の点Dを通っており、CD=11CD=11です。
(1) 線分AD, BDの長さをそれぞれ求めます。
(2) 円Oと辺ABの交点のうち、Aでない方の点をEとします。線分BE, DEの長さをそれぞれ求めます。
(3) (2)のとき、2直線ACとDEの交点をFとします。CFFA\frac{CF}{FA} の値を求め、また、三角形AFEの面積をSとし、三角形BDEの面積をTとするとき、TS\frac{T}{S}の値を求めます。

2. 解き方の手順

(1)
ACが直径なので、ADC=90\angle ADC = 90^\circです。
ADBCAD \perp BCであるから、三角形ADCは直角三角形です。よって三平方の定理より、
AD2+CD2=AC2AD^2 + CD^2 = AC^2
AD2+112=142AD^2 + 11^2 = 14^2
AD2=196121=75AD^2 = 196 - 121 = 75
AD=75=53AD = \sqrt{75} = 5\sqrt{3}
三角形ABCにおいて、角の二等分線の定理は使えないので、余弦定理を用いて角Cを求めます。
AB2=AC2+BC22ACBCcosCAB^2 = AC^2 + BC^2 - 2AC \cdot BC \cos C
102=142+(11+BD)2214(11+BD)cosC10^2 = 14^2 + (11+BD)^2 - 2 \cdot 14 \cdot (11+BD) \cos C
まず、cosC\cos C を求めるために別の方法を考えます。
三角形ADCは直角三角形なので、
cosC=CDAC=1114\cos C = \frac{CD}{AC} = \frac{11}{14}
これを余弦定理の式に代入します。
100=196+(11+BD)2214(11+BD)1114100 = 196 + (11+BD)^2 - 2 \cdot 14 \cdot (11+BD) \cdot \frac{11}{14}
100=196+(11+BD)222(11+BD)100 = 196 + (11+BD)^2 - 22(11+BD)
100=196+121+22BD+BD224222BD100 = 196 + 121 + 22BD + BD^2 - 242 - 22BD
100=BD2+75100 = BD^2 + 75
BD2=25BD^2 = 25
BD=5BD = 5
(2)
ACACが直径なので、AEC=90\angle AEC = 90^\circです。
したがって、三角形ABEは直角三角形です。
AEBCAE \perp BC です。
また、ACACは直径なので、AECEAE \perp CE
方べきの定理より、BEBA=BDBCBE \cdot BA = BD \cdot BC
BE10=5(11+5)BE \cdot 10 = 5 \cdot (11+5)
10BE=516=8010BE = 5 \cdot 16 = 80
BE=8BE = 8
AED=ACD\angle AED = \angle ACD (円周角の定理)
ADE=ABE\angle ADE = \angle ABE (円周角の定理)
DAE=DCE\angle DAE = \angle DCE (円周角の定理)
したがって、三角形ADEと三角形ABEは相似です。
DEAE=ADAC=5314\frac{DE}{AE} = \frac{AD}{AC} = \frac{5\sqrt{3}}{14}
AE=AB2BE2=10282=10064=36=6AE = \sqrt{AB^2 - BE^2} = \sqrt{10^2 - 8^2} = \sqrt{100-64} = \sqrt{36} = 6
DE=5314AE=53146=30314=1537DE = \frac{5\sqrt{3}}{14} \cdot AE = \frac{5\sqrt{3}}{14} \cdot 6 = \frac{30\sqrt{3}}{14} = \frac{15\sqrt{3}}{7}
(3)
メネラウスの定理より、三角形ABCと直線DEFにおいて、
AEEBBDDCCFFA=1\frac{AE}{EB} \cdot \frac{BD}{DC} \cdot \frac{CF}{FA} = 1
68511CFFA=1\frac{6}{8} \cdot \frac{5}{11} \cdot \frac{CF}{FA} = 1
3088CFFA=1\frac{30}{88} \cdot \frac{CF}{FA} = 1
CFFA=8830=4415\frac{CF}{FA} = \frac{88}{30} = \frac{44}{15}
面積SとTの比を求めます。
AFECFD\triangle AFE \sim \triangle CFD (対頂角が等しい)
SCFD=(AFCF)2=(1544)2=2251936\frac{S}{\triangle CFD} = (\frac{AF}{CF})^2 = (\frac{15}{44})^2 = \frac{225}{1936}
S=2251936CFDS = \frac{225}{1936} \triangle CFD
CFAC=CFAF+CF=44/151+44/15=4459\frac{CF}{AC} = \frac{CF}{AF+CF} = \frac{44/15}{1 + 44/15} = \frac{44}{59}
CF=4459AC=4459×14=61659CF = \frac{44}{59}AC = \frac{44}{59} \times 14 = \frac{616}{59}
TS\frac{T}{S} を計算します。難しいです。
最終的な答え
(1) AD=53AD = 5\sqrt{3}, BD=5BD = 5
(2) BE=8BE = 8, DE=1537DE = \frac{15\sqrt{3}}{7}
(3) CFFA=4415\frac{CF}{FA} = \frac{44}{15}
TS\frac{T}{S} の値は計算中です。

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