問題は2つの小問題から構成されています。 (1) 点 $(3, -2, 1)$ を中心とする半径 $2$ の球面の方程式を求めます。 (2) 2点 $A(5, 3, -2)$, $B(-1, 3, 2)$ を直径の両端とする球面の方程式を求めます。

幾何学球面空間図形方程式距離中点
2025/7/10

1. 問題の内容

問題は2つの小問題から構成されています。
(1) 点 (3,2,1)(3, -2, 1) を中心とする半径 22 の球面の方程式を求めます。
(2) 2点 A(5,3,2)A(5, 3, -2), B(1,3,2)B(-1, 3, 2) を直径の両端とする球面の方程式を求めます。

2. 解き方の手順

(1) 球面の方程式は、中心が (a,b,c)(a, b, c), 半径が rr のとき、
(xa)2+(yb)2+(zc)2=r2(x - a)^2 + (y - b)^2 + (z - c)^2 = r^2
で表されます。この問題では、中心が (3,2,1)(3, -2, 1), 半径が 22 なので、この式に代入して求めます。
(2) 2点 A(5,3,2)A(5, 3, -2)B(1,3,2)B(-1, 3, 2) を直径の両端とする球面の中心は、線分 ABAB の中点です。中点の座標は、
(x1+x22,y1+y22,z1+z22)(\frac{x_1 + x_2}{2}, \frac{y_1 + y_2}{2}, \frac{z_1 + z_2}{2})
で求められます。また、球面の半径は、線分 ABAB の長さの半分です。線分 ABAB の長さは、
(x2x1)2+(y2y1)2+(z2z1)2\sqrt{(x_2 - x_1)^2 + (y_2 - y_1)^2 + (z_2 - z_1)^2}
で求められます。求めた中心と半径を用いて、球面の方程式を求めます。
(1) の解答:
中心 (3,2,1)(3, -2, 1), 半径 22 なので、球面の方程式は
(x3)2+(y(2))2+(z1)2=22(x - 3)^2 + (y - (-2))^2 + (z - 1)^2 = 2^2
(x3)2+(y+2)2+(z1)2=4(x - 3)^2 + (y + 2)^2 + (z - 1)^2 = 4
(2) の解答:
中心は A(5,3,2)A(5, 3, -2)B(1,3,2)B(-1, 3, 2) の中点なので、
(5+(1)2,3+32,2+22)=(42,62,02)=(2,3,0)(\frac{5 + (-1)}{2}, \frac{3 + 3}{2}, \frac{-2 + 2}{2}) = (\frac{4}{2}, \frac{6}{2}, \frac{0}{2}) = (2, 3, 0)
よって、中心は (2,3,0)(2, 3, 0) です。
半径は線分 ABAB の長さの半分なので、まず ABAB の長さを求めます。
AB=(15)2+(33)2+(2(2))2=(6)2+02+42=36+0+16=52=213AB = \sqrt{(-1 - 5)^2 + (3 - 3)^2 + (2 - (-2))^2} = \sqrt{(-6)^2 + 0^2 + 4^2} = \sqrt{36 + 0 + 16} = \sqrt{52} = 2\sqrt{13}
半径は 2132=13\frac{2\sqrt{13}}{2} = \sqrt{13} です。
よって、球面の方程式は
(x2)2+(y3)2+(z0)2=(13)2(x - 2)^2 + (y - 3)^2 + (z - 0)^2 = (\sqrt{13})^2
(x2)2+(y3)2+z2=13(x - 2)^2 + (y - 3)^2 + z^2 = 13

3. 最終的な答え

(1) (x3)2+(y+2)2+(z1)2=4(x - 3)^2 + (y + 2)^2 + (z - 1)^2 = 4
(2) (x2)2+(y3)2+z2=13(x - 2)^2 + (y - 3)^2 + z^2 = 13

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