平行六面体 OADB-CEGF において、$\vec{OA} = \vec{a}$, $\vec{OB} = \vec{b}$, $\vec{OC} = \vec{c}$ とする。辺 DG の延長上に DG = GH となる点 H をとる。直線 OH と平面 ABC の交点を L とするとき、$\vec{OL}$ を $\vec{a}, \vec{b}, \vec{c}$ を用いて表せ。

幾何学ベクトル空間ベクトル平面一次独立平行六面体
2025/7/10

1. 問題の内容

平行六面体 OADB-CEGF において、OA=a\vec{OA} = \vec{a}, OB=b\vec{OB} = \vec{b}, OC=c\vec{OC} = \vec{c} とする。辺 DG の延長上に DG = GH となる点 H をとる。直線 OH と平面 ABC の交点を L とするとき、OL\vec{OL}a,b,c\vec{a}, \vec{b}, \vec{c} を用いて表せ。

2. 解き方の手順

まず、点Hの位置ベクトルを求めます。
OH=OG+GH\vec{OH} = \vec{OG} + \vec{GH}
ここで OG=OB+OC=b+c\vec{OG} = \vec{OB} + \vec{OC} = \vec{b} + \vec{c} であり、GH=DG=OA=a\vec{GH} = \vec{DG} = \vec{OA} = \vec{a} であるから、
OH=a+b+c\vec{OH} = \vec{a} + \vec{b} + \vec{c}.
次に、点 L が直線 OH 上にあることから、ある実数 kk を用いて OL=kOH\vec{OL} = k \vec{OH} と表せる。
OL=k(a+b+c)\vec{OL} = k(\vec{a} + \vec{b} + \vec{c})
OL=ka+kb+kc\vec{OL} = k\vec{a} + k\vec{b} + k\vec{c}.
点 L は平面 ABC 上にあるので、ある実数 s,ts, t を用いて AL=sAB+tAC\vec{AL} = s\vec{AB} + t\vec{AC} と表せる。
OL=OA+AL\vec{OL} = \vec{OA} + \vec{AL}
OL=a+s(OBOA)+t(OCOA)\vec{OL} = \vec{a} + s(\vec{OB} - \vec{OA}) + t(\vec{OC} - \vec{OA})
OL=a+s(ba)+t(ca)\vec{OL} = \vec{a} + s(\vec{b} - \vec{a}) + t(\vec{c} - \vec{a})
OL=(1st)a+sb+tc\vec{OL} = (1 - s - t)\vec{a} + s\vec{b} + t\vec{c}.
したがって、
ka+kb+kc=(1st)a+sb+tck\vec{a} + k\vec{b} + k\vec{c} = (1 - s - t)\vec{a} + s\vec{b} + t\vec{c}
a,b,c\vec{a}, \vec{b}, \vec{c} は一次独立なので、
k=1stk = 1 - s - t
k=sk = s
k=tk = t
これらより、
k=1kkk = 1 - k - k
3k=13k = 1
k=13k = \frac{1}{3}
よって、
OL=13(a+b+c)\vec{OL} = \frac{1}{3}(\vec{a} + \vec{b} + \vec{c}).

3. 最終的な答え

OL=13a+13b+13c\vec{OL} = \frac{1}{3} \vec{a} + \frac{1}{3} \vec{b} + \frac{1}{3} \vec{c}

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