問題は以下の通りです。 (1) $(x-2)^2$ を展開したときの $x$ の係数を求める。 (2) 多項式 $x^3 + 4x^2 - 3x + 1$ を多項式 $A$ で割ると、商が $x+3$、余りが $-8x-5$ である。このとき、$A$ を選択肢の中から選ぶ。 (3) $a>0$, $b>0$ とする。 $(a + \frac{1}{b})(b + \frac{4}{a})$ を展開し、相加平均・相乗平均の大小関係を用いて、最小値を求める。

代数学展開多項式の割り算相加相乗平均
2025/7/8

1. 問題の内容

問題は以下の通りです。
(1) (x2)2(x-2)^2 を展開したときの xx の係数を求める。
(2) 多項式 x3+4x23x+1x^3 + 4x^2 - 3x + 1 を多項式 AA で割ると、商が x+3x+3、余りが 8x5-8x-5 である。このとき、AA を選択肢の中から選ぶ。
(3) a>0a>0, b>0b>0 とする。 (a+1b)(b+4a)(a + \frac{1}{b})(b + \frac{4}{a}) を展開し、相加平均・相乗平均の大小関係を用いて、最小値を求める。

2. 解き方の手順

(1) (x2)2=x24x+4(x-2)^2 = x^2 - 4x + 4 なので、xx の係数は 4-4 である。
(2) 割り算の関係から、以下の式が成り立つ。
x3+4x23x+1=A(x+3)+(8x5)x^3 + 4x^2 - 3x + 1 = A(x+3) + (-8x-5)
A(x+3)=x3+4x23x+1+8x+5A(x+3) = x^3 + 4x^2 - 3x + 1 + 8x + 5
A(x+3)=x3+4x2+5x+6A(x+3) = x^3 + 4x^2 + 5x + 6
A=x3+4x2+5x+6x+3A = \frac{x^3 + 4x^2 + 5x + 6}{x+3}
筆算を行うと
A=x2+x+2A = x^2 + x + 2
これは選択肢の 0 にあたる。
(3) (a+1b)(b+4a)=ab+4+1bb+4ab=ab+4ab+5(a + \frac{1}{b})(b + \frac{4}{a}) = ab + 4 + \frac{1}{b}b + \frac{4}{ab} = ab + \frac{4}{ab} + 5
相加平均・相乗平均の関係より、ab+4ab2ab4ab=24=4ab + \frac{4}{ab} \geq 2\sqrt{ab \cdot \frac{4}{ab}} = 2\sqrt{4} = 4
よって、 (a+1b)(b+4a)4+5=9(a + \frac{1}{b})(b + \frac{4}{a}) \geq 4 + 5 = 9
等号成立は ab=4abab = \frac{4}{ab} のとき、つまり ab2=4ab^2 = 4 のとき。
ab=2ab=2
最小値は 99 である。

3. 最終的な答え

(1) xx の係数: 4-4
(2) AA: 0
(3) 展開後の式: ab+4ab+5ab + \frac{4}{ab} + 5ab=2ab=2 のとき、最小値 99 をとる。

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