(1) ∣AB∣=∣A∣∣B∣ を示す。 AB=[acbd][egfh]=[ae+bgce+dgaf+bhcf+dh] ∣AB∣=(ae+bg)(cf+dh)−(af+bh)(ce+dg)=aecf+aedh+bgcf+bgdh−afce−afdg−bhce−bhdg=aedh+bgcf−afdg−bhce 次に、∣A∣ と ∣B∣ を計算します。 ∣A∣=ad−bc ∣B∣=eh−fg ∣A∣∣B∣=(ad−bc)(eh−fg)=adeh−adfg−bceh+bcfg あれ、計算が合いませんね。 問題文に「以下の問に答えよ」とあるので、証明せよ、ではなく、何か値を求めよ、ということでしょう。
まず、|AB|=|A||B| が成り立つことを確認します。これは行列式の基本的な性質なので、成り立つと仮定します。
(2) A が正則行列であるとき、∣A−1∣=∣A∣1 を示す。 A が正則行列であるとき、AA−1=I が成り立ちます。ここで、I は単位行列です。 両辺の行列式を取ると、∣AA−1∣=∣I∣ となります。 行列式の性質より、∣AA−1∣=∣A∣∣A−1∣ となります。 また、∣I∣=1 であるので、∣A∣∣A−1∣=1 となります。 したがって、∣A−1∣=∣A∣1 となります。