関数 $f(x, y) = \frac{1}{3}x^3 - x^2 + y - \frac{1}{5}y^5$ が与えられています。 (1) $f(x, y)$ の $x$ に関する偏微分 $\frac{\partial f}{\partial x}$ と $y$ に関する偏微分 $\frac{\partial f}{\partial y}$ を求めます。 (2) $f(x, y)$ の臨界点をすべて求めます。 (3) 求めた臨界点において、$f(x, y)$ が極大値を取るか、極小値を取るか、鞍点であるか、またはそれらのいずれでもないかを判定します。
2025/7/9
1. 問題の内容
関数 が与えられています。
(1) の に関する偏微分 と に関する偏微分 を求めます。
(2) の臨界点をすべて求めます。
(3) 求めた臨界点において、 が極大値を取るか、極小値を取るか、鞍点であるか、またはそれらのいずれでもないかを判定します。
2. 解き方の手順
(1) 偏微分の計算
まず、 の に関する偏微分 を計算します。
次に、 の に関する偏微分 を計算します。
(2) 臨界点の計算
臨界点は、 かつ を満たす点です。
より、 なので、 または です。
より、 なので、 または です。
したがって、臨界点は , , , の4点です。
(3) 臨界点の判定
ヘッセ行列 を計算します。
まず2階偏導関数を計算します。
ヘッセ行列 は次のようになります。
判別式 を計算します。
(i) の場合: であり、 なので、極大点です。
(ii) の場合: なので、鞍点です。
(iii) の場合: なので、鞍点です。
(iv) の場合: であり、 なので、極小点です。
3. 最終的な答え
(1)
(2) 臨界点: , , ,
(3)
: 極大点
: 鞍点
: 鞍点
: 極小点