数列の第$n$項が $a_n = \frac{(-2)^{n+1} + 2 \cdot 5^n}{5^n + 2^{n+1}}$ で表されるとき、この数列の極限 $\lim_{n \to \infty} a_n$ を求める。

解析学数列極限lim収束
2025/7/9

1. 問題の内容

数列の第nn項が an=(2)n+1+25n5n+2n+1a_n = \frac{(-2)^{n+1} + 2 \cdot 5^n}{5^n + 2^{n+1}} で表されるとき、この数列の極限 limnan\lim_{n \to \infty} a_n を求める。

2. 解き方の手順

まず、分子と分母を 5n5^n で割る。
an=(2)n+1+25n5n+2n+1=(2)n+15n+25n5n+2n+15n=2(25)n+21+2(25)na_n = \frac{(-2)^{n+1} + 2 \cdot 5^n}{5^n + 2^{n+1}} = \frac{\frac{(-2)^{n+1}}{5^n} + 2}{\frac{5^n}{5^n} + \frac{2^{n+1}}{5^n}} = \frac{-2 \cdot \left( -\frac{2}{5} \right)^n + 2}{1 + 2 \cdot \left( \frac{2}{5} \right)^n}
ここで、limn(25)n=0\lim_{n \to \infty} \left( -\frac{2}{5} \right)^n = 0 および limn(25)n=0\lim_{n \to \infty} \left( \frac{2}{5} \right)^n = 0 である。なぜなら、25-\frac{2}{5}25\frac{2}{5}の絶対値はともに1より小さいからである。
したがって、
limnan=limn2(25)n+21+2(25)n=20+21+20=21=2\lim_{n \to \infty} a_n = \lim_{n \to \infty} \frac{-2 \cdot \left( -\frac{2}{5} \right)^n + 2}{1 + 2 \cdot \left( \frac{2}{5} \right)^n} = \frac{-2 \cdot 0 + 2}{1 + 2 \cdot 0} = \frac{2}{1} = 2

3. 最終的な答え

数列の極限は2である。
limnan=2\lim_{n \to \infty} a_n = 2

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